登場人物紹介
※この登場人物紹介は連載が進むことに追加、変更が行われます。ご了承ください。なお、登場人物紹介は飛ばしても特に問題はありません。
田舎から大都会へと華麗な転身を遂げた街、K市。
その新たなシンボルとなる建物、Kタワー。
その周辺で突如発生した大量失神事件。
その中で唯一影響を受けなかった、白い帽子を手に立つ少女。
裏で絡む大企業の軍事産業。
そして、隠されていた異星人の存在。
彼らと地球人のハーフを作る計画により産み出された、ヒューメイリアン。
すべては、5日後に巻き起こる渦の中心に過ぎなかった。
presented by オロボ46
SFハイスピード群像劇
【ヒューメイリアンは嫌な予感を感じる】
「こんな落とし物を拾っていなかったら、私は騒ぎに巻き込まれなかったかも知れないのに......」
少女は嫌な予感を感じとる。それだけでは変えることはできない。
ギンホ [銀髪のヒューメイリアン]
異星人の置き土産である遺伝子によって生まれたヒューメイリアン。その生まれ故か、普通の人間よりも嫌な予感を鮮明に感じとることができる。
異変の中で流れた彼女のニュース。それをきっかけに、5日後の誕生日に事件に巻き込まれて行く。
異変の数分前に、少女は青年とぶつかる。
「......だ......大丈夫っすか!?」
その時、青年は落としてしまう。5日後の騒動から離れることのできる引換券を。
シロト [白帽子の大学生]
K市の大学に通うために田舎から上京してきた、白い帽子を被った青年。彼は想像出来るだろうか。改善しなかった癖が執念深い男の逆鱗に触れることを。そして、関わりを持つはずのない5日後の騒動に巻き込まれることを。
「いえ......先輩すみません、腹壊しちまって......もう帰っていいっすか?」
「おいおい大丈夫か? そんな調子じゃあ大学生活は大変だろ?」
青年の先輩は面倒見がいいように接する。その先輩の正体を、青年は知らない。
ハノスケ [○○のバディ]
一見普通の大学生。だが、彼にはある重要な使命を持っていた。その使命に導かれ、5日後に出会う相棒との出会いを待ちわびている。
「それじゃあ、風邪引くなよ。俺はもう少し残るよ」
そう答える青年の先輩は想像する。自分と行動を共にする相棒の声を。
「お客さんたち、次がラストオーダーですよ」
クモリ [冷静沈着な老人]
ヒューメイリアンであるギンホを引き取り、育ててきた老人。監視役の刑事から受け取った一通の封筒。それは5日後に老人があるべき姿へと戻すきっかけとなる。
「おう、それじゃあブラックのレギュラーで」
「夜更かしするつもりなの? あ、あたしはココアで」
「僕は......レモンティーで......」
[蟻家]の常連客である三人の刑事。彼らの生き甲斐でさえ、騒動を紡ぐ糸に過ぎない。
オオガラ [出世欲に取りつかれた刑事]
大柄な彼の生き甲斐、出世。その原動力は5日後の事件で吉と出るのか、凶とでるのか。
メカネ [楽観的な女性刑事]
眼鏡をかけた知的な印象とは対照的に、明るく少し軽い性格。そんな彼女の生き甲斐である楽しさを、5日後の事件でも見いだすことができるだろうか?
セタカ [ヒューメイリアンを知る刑事]
あまり口数が少ない刑事。他の二人には弄られがちだが、世間一般に存在を公開しないヒューメイリアンの監視役に抜擢される辺り、上からの信頼は厚いようだ。
生き甲斐は明らかにしていないが、他の二人よりも5日後の事件に関係の大きい生き甲斐であることは間違いない。
「あとこれ......つい先ほど流れたニュースなのですが......」
刑事が老店主に見せたニュース。これが騒動を広めた原因の一つだ。
『建物の中にいた人の多くが、突然空に2つの何かがぶつかりあったと話していましたが、それが何なのかはまだ不明です。また......失神している人たちの中で、立っている人間が一人目撃したという情報があります。性別は不明、ただ、その人物は白い帽子を手に取っていたとされています......』
マイコ [真実に囚われたレポーター]
真実をすべて話すことに執念を燃やす女性。その熱意の裏側にある過去。騒動はその過去すらも舞い上げてしまう。
カメ [マイペースなカメラマン]
マイコの相棒としてカメラを回す男。そのレンズに写るのは真実か、見てはいけない過去なのか。
「ヴぇえぇへへ......何か嫌な事があればいつでも僕に相談してもいいんだよ?」
「ストーカーに相談したくないです。あと、肩を掴んで頬擦りは止めてください」
少女を付きまとう男。彼の目線も、街道テレビに向けられていた。
ライタ [狂気を持つフリーライター]
ギンホに付きまとうフリーライター。言葉の真意は不明なまま、ただ5日後の日を待ちわびる......
「なんだ白い帽子とは......まったく関係ないじゃないか」
テレビの電源を乱暴に消す小太りの男。彼のその怒りは、単純な性格からだった。
コブトリ [太い根を持つ知事]
根に持つタイプでやや幼稚な性格ではあるものの、一度受けた恩は絶対に忘れない一面を持つ。その長所すら利用されているようにも見えるが。
騒動を紡ぐ糸は知らぬ間に伸び、関わりのない糸を巻き込んでいく。誰も知らないうちに......
「異星人が去る間際に、自分の遺伝子を地球人に渡したんだって。政府は宇宙人の存在含めて隠蔽したけど、実は異星人と地球人のハーフを作る実験をしていたんだって......あたし、その人と友達に......」
リン [リボンを着けた高校生]
ギンホの親友で極普通の都市伝説マニア。そんな彼女にも、騒動に繋がる糸を手にしていたことなど、親友すら予感しなかった。
「なぜ私がここまでご機嫌なのか? 決まっているじゃない、もうすぐ始まるから」
自宅に車を走らせる女性。彼女が表の黒幕としたら、それは安直であろうか?
クロザワ [クロザワグループ代表]
異変によって軍事産業の新商品を乗せた飛行機が事故を起こした。裏企業が表に出る恐れがあるにも関わらず、笑みを浮かべる彼女の内にあるものとは......?
「その日が5日後にやって来ると思うと......笑みが止まらない」
「それじゃあギンホちゃん、明日学校でね。5日後の誕生日会、楽しみにね!」
「いや......ガードレールに思いっきり頭ぶつけていたもんだから......」
「何を戸惑っているのよ......すべて話さないと......駄目じゃない......」
「いつでもいいですよお、マイコさん」
「失神しなかった者があの青年である必要はない。共通する部分があれば十分だ」
「僕が祝う必要はない。その日こそが君に取って大切な誕生日プレゼントだから」
「はあ......早く出世しないかなあ......」
「楽しいことを残さず拾い上げること、それがあたしの生きがいよ」
「上から渡せと言われました。極秘情報ということなので、気をつけてください」
「......わかった」
「なぜここで私は誕生日のことを考えているんだろうか?」
今日という日は、全ては5日後のために存在する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます