熱く愛し合った次の日の朝

 布団の中で目を覚ます。李仁はまだ寝ている。少し口半開き。

 よく見たらスウェット前後反対……暗い中着たから間違えちゃったな。


 僕は布団から出てトイレに行く。そして顔を洗おうと洗面所に。鏡に映る僕、首元に赤い跡がいくつか。李仁、昨日はやたらとキスばかりしてきたんだ。仕事が休みだからそれをいいことに。


「おはよ」

 あ、李仁も起きてきた。寝癖ついてる。少しまだ眠たそう。寝たの結局日が跨いでからだったもん。まだ眠いんじゃないのかな?


「おはよ、もう少し寝ていたら?」

「ううん、起きる」

 と言って僕に抱きついてきた。けど少し腰がひけてる。

「ちょっと今ぎゅーしちゃうとまたエッチなことしちゃいそうっ。てなことでトイレ行ってくるぅ」

 少し照れた顔してトイレに行っちゃった。



 朝ごはんはご飯と、焼き魚、味噌汁、昨日の残りの大根の煮物と茹で卵。


 なんか見つめ合うだけでも恥ずかしい。李仁は、ふふって笑う。笑わないでよ。

「もうふーふも長いことやってんだから、恥ずかしがらなくたっていいのよぉ〜」

「だって……ねぇ、ふわぁあああ」

「まだ眠いんじゃないの? ミナくんも」

「うん、眠い……」

「寝そうになかったもん」

「寝させてくれなかったじゃん」

「ごめんね」

「いいよっ」

「ふふっ」

「何笑ってんだよ」

「……なんでもない」

 と机の下で足を絡ませる。


「もぉっ」

「さっさと食べなさいっ」

「わかったぁ、てなんで早く食べさせるの?まったり食べさせて」

「いいから早く食べて」

「食べたら何をするの?」

「バカっ、いいから食べろ」

「ミナくん、朝から元気元気♡」


 という朝の出来事。

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