第22話 変なやつに絡まれた③

俺たちは店を閉めて宿に戻った


アイナは宿に戻ると安心してかすぐに眠りについた




翌朝俺が起きるとアイナが横からずっと俺の顔を眺めていた


「おはようございます!」


笑顔が眩しい


「もう大丈夫なのか?」


「はい!仕事もできますよ!」


「そうか…なら店開けに行くか」


「はい!」


俺たちは店の前まで来ると店が潰されていた


「絶対あいつがやっただろこれ…」


「あの、すいません、私のせいですよね…」


「アイナのせいじゃない!全部あいつが悪いんだから気にするな」


アイナはまた元気が無くなった

俺たちは店の中に入ると売り物もぐちゃぐちゃになっていた


「ハハハハハハハハハハ」


後ろから笑い声が聞こえてくる

金髪ブタ野郎がそこにいた


「お前の店こんなにボロボロになって…

可哀想に…プッ」


このクソ野郎が…


「それで、その女を渡す気にはなったか?」


「お前みたいなクソ野郎に渡すわけないだろ」


「そんな口聞いていいのか?もうどうなっても知らないからな?」


そう言って後ろにいる鎧を着た男たち5人がこちらに向かってくる


「お前ら!女は殺すなよ」


「「それくらいわかってますよ」」


こいつら俺を殺す気か…


「やれるもんならやってみろ雑魚ども」


「今すぐそんな口聞けなくしてやるよ、ハハ」


腰に提げた剣を抜いてこちらに向かってくる


俺は雷魔法を最大限に抑えて2発同時に放つ


「お前!やりやがったな!」


「人のこと殺そうとしといて何言ってやがんだ!殺してないだけありがたいと思えバカ!」


「うっ、ブータ様!こいつなかなかやります」


「そんなことどうでもいい!早く殺せ!」


こいつブータって言うのか‪、もうブタでいいじゃん


俺は相手が怯んでいる隙にもう一度魔法を放った

残りの1人はブタ野郎を置いて逃げ出した


「おい!二度とアイナに近付くなブタ野郎!」


そういうとブタ野郎はそそくさと去っていった


「主様…ごめんなさい」


「だから気にすんなって、アイナが無事で良かったよ」


俺はアイナの頭を撫でながらそう言う


「まぁ俺に店は向いてなかったってことだ!それに店をやりだしたら俺のやりたいことが出来なくなるしな、ちょうど良かったよ」


「でも…」


「ほんと気にするな、やろうと思えばまたできるしな」


「主様…ありがとうございます」


「おう!どういたしまして」


「でもブータはこれで諦めるでしょうか…」


それが問題だな、多分まだなにかあるだろうな…


「とりあえず宿に戻るか」


「そうですね」


翌日、俺は店の修理代200万Gを請求された


あのブタ野郎俺の全財産なくなっちまったじゃねーか!絶対に許さねぇ



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