第13話 一方その頃

「は~、訓練疲れたわ~」


「そうだな、今日はぐっすり眠れそうだよ」


チャラ男の高本と勇者の蓮本がそんな会話を交わしながら自分の部屋へ向かう。


すると前から剣聖の宮司が歩いてきた。


「そっちも訓練終わり?」


「あぁ、そうだよ」


「お疲れ様…あのさ、あいつどうしてんのかな…」


「あいつって?」


「児島のこと」


「あ~、そんなやついたね~、なんでそんなこと聞くんだ?」


「いや、一応クラスメイトだったからさ…」


「もう死んでるんじゃね?あいつ雑魚だったし‪w」


「そうかな…まぁ今気にしてもしょうがないしね」


「そうだね、今は訓練して魔王を倒すことに専念しようよ」


「さすが勇者様、言うこと違うわ~」


そんな会話を終えみんな部屋に戻る


「ステータスでも確認するか」


蓮本 光輝『異世界人』

職業 勇者

Lv1→Lv12

HP/300→630

MP/250→490

筋力/130→163

速さ/100→124

スキル

・光魔法 Lv1→Lv2

・火魔法 Lv1→2

・剣術 Lv1→3

・身体強化魔法 Lv1→2

・言語理解 LvMax


だいぶ強くなったな…

この調子で頑張ろう


俺は魔王を倒したら江梨香に告白しようと思っている。

だからもっと強くならないと…

※江梨香とは宮司のことです。みんなもう忘れてるよね多分(笑)


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宮司side


部屋に戻るとベットにだいぶする


「やっぱりあいつ死んじゃったのかな…」


あの時引き止めていればなという後悔が残る

なぜ私がこんなにもあいつのことを気にしているかというとあいつに助けられたことがあったから。

あれはまだ私が高校に入る前の事だった。

あいつは覚えてないと思うけどね…


私は中学3年のとき、男の人に襲われそうになったことがあった。

その時に助けてくれたのが児島だった。

あいつは怖い大人にビビりながらも私を助けてくれた。

あちこち殴られて血が流れながらも男の人を追い払ってくれた。

あいつはそのまますぐにどっか行っちゃったけど…

名前も聞けなかったけど高校に入って再開した。でもずっと声をかけられなかった。

あいつはぼっちで誰も声をかけようとはしなかったから私は話しかけづらかった。

そう、勇気がなかった

だからもしまた再会出来たらちゃんと謝ろうと思う。


「今度は私が強くなって守ってあげるから…」





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