第9話 初討伐クエスト
翌朝、目を覚ますと冒険者ギルドの足を運ぶ。
今日は討伐の依頼にしようと思っている。
そろそろレベルを上げたいからだ
「ゴブリンなら大丈夫かな…」
俺はゴブリン5体討伐の紙を持ち受付に向かう
受付にシャルさんの姿が見える
「シャルさん、今日はゴブリン討伐にします」
「わかりました。でもゴブリンだからって油断しないでくださいね?中には頭のいい個体もいますから…あと、ゴブリンロードに遭遇したら戦わずに逃げてください。絶対ですよ?」
ゴブリンロードはゴブリンの親玉でCランクのパーティーでやっと倒せるらしい
俺はまだ最低ランクのEだから戦えば瞬殺されるだろうな
「気を付けます」
冒険者ギルドを出て町の外に向かう
ゴブリンは町を出て東に10分くらい歩いたところにある森の中にいるとシャルさんから教えてもらった
俺は森の中に入りゴブリンを探す。
モン〇ンによくある森みたいだった。ド〇ジャギィ出てくんなよ…
そう思いながらゴブリンを探す。
結構すぐに見つかった。しかも3体、こいつら集団で行動するらしく結構厄介だ。
「まず魔法で確実に1体仕留めよう、残りの2体はどうしようか…」
たぶん魔法を打ったら俺の場所がばれて次に魔法打つ前に襲ってくるよな…
昨日作ったナイフでやるか?でも至近距離であんな緑のやつと戦いたくないしな…
たぶんトラウマになるよ?慣れるまでなるべく距離を取って戦いたい
「この辺の木で槍みたいなもの作れるかな…」
試しに近くに落ちていた長い木の枝で作ってみる
「できた」
-木の槍-
鋭い木の槍
今回はステータス補正がなかった
「まあ、何とかなるか、一応ナイフも腰に装備しとこう」
よし、やるか
俺は気合を入れて魔法を放つ
よしやれた、まだ気づいてない。このまま奇襲攻撃だ
槍でもう1体の喉元を刺す。
「やばい、槍が抜けない!」
俺がもたもたしているうちに最後のゴブリンがこっちに向かってくる
俺は槍を手放しナイフを持つ
ゴブリンの首元をめがけてナイフを振るう
するとスパンッと首が切れた。
「なんとか倒せた」
手にゴブリンを切ったときの感覚が残っている
「まだ慣れるのには時間がかかりそうだな…」
とりあえず後2体討伐しないとな
空間魔法でゴブリンをしまう
5分くらい探していると川が出てきた。
その近くで水を飲んで休憩しているゴブリンが2体いた
「ちょうどいい、あの2体倒して帰ろう」
1体は魔法で倒してもう1体は槍で倒そう
俺はまた木の枝で槍を作った。さっき作った奴はゴブリンから抜いた時に折れた。
よっぽど深く刺さってたんだろうな
「さっきよりはスムーズに倒せたな」
2体だったこともあり苦戦せずに倒せた
ステータスを確認するとレベルが上がっていた
児島 真 『巻き込まれた異世界人』
職業 無職の錬金術師
Lv2→Lv4
HP/80→140
MP/1500→2500
筋力/63→69
速さ/31→33
スキル
・雷魔法 Lv2
・鍛冶 Lv1
・鑑定 Lv1
・空間魔法 Lv1
・言語理解 LvMax
ん?職業が変わってる
なんだ無職の錬金術師って?ふざけてるのか?
あれか鋼の錬〇術師のパクリか?
俺がその場で槍作って戦ったからか?
っていうかよく考えたら無職のまんまじゃねーか!
俺は職業に対して苛立ちながら町まで帰った…
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