第3話 冒険者ギルド

とりあえず腹ごしらえをするために適当に店に入る。

この町は魚が有名と言っていただけあってほとんど魚料理だった。

港町だと海鮮丼とかあるかなと期待していたがなかった。この世界では魚を生で食うという文化がないのだろうか?


とりあえずジャケのホイル焼きを頼んだ。多分シャケのホイル焼きに近いものだろうと思った。これで変なものが出てきたらどうしようかと思ったがそんなことはなっかった。


腹ごしらえが終わり本格的に仕事を探さないとやばいと感じた。もらったお金もそろそろ底をつきかけていた。

冒険者業が盛んと言っていたが俺にできるだろうか。常に危険と隣り合わせな仕事なためすごい人は1日に100万Gを稼ぐ人もいるらしい。夢みたいだな。

とりあえず冒険者登録はしておこう。別にお金に目がくらんだわけじゃないよ?

そうと決まれば冒険者ギルドへ向かおう。


少し歩くと大きな建物が見えてきた。おそらくあれが冒険者ギルドだろう。

冒険者業が盛んなだけあってめちゃくちゃデカい建物だった。

中に入ると人がたくさんいた。おそらく冒険者だろう。

そう思いながら受付の方へ歩いていく。受付には20代くらいの美人なお姉さんがいた。綺麗な金色の髪に軽くウェーブがかっかっていた。


「あの、冒険者登録をしに来ました」


「冒険者登録ですね、わかりました。私はシャルロットと申します、気軽にシャルとお呼びください」


「俺はシンと言います、よろしくお願いします。」

この世界では貴族以外は苗字がない、だからこれからはシンと名乗ることに決めていた。


「シンさんですね、それでは冒険者ギルドについて説明させていただきます。」


説明を簡単にまとめてみた。

・E~Aにランクが分かれている。Aランクの中でも認められた者はSランク、SSランクに上がるとのこと。

・依頼をクリアするとランクが上がる

・冒険者同士の争いにギルドは介入しない


「最後にこのカードに血を一滴垂らしてください」


そういってカードと針が渡された。

俺は自分の指に針を刺しカードに血を垂らす。

するとカードに文字が出てきた。真ん中にはEという文字がデカく記されていた。


「カードをなくすと再発行でお金がかかるのでなくさないでくださいね」


「わかりました、それじゃあさっそく依頼を見てきます」


そう言って依頼を見に行く。


「やっぱり最初は薬草採取かな」


薬草採取の依頼の紙を取り受付に戻った。


「シンさん、いい依頼は見つかりましたか?」


「最初なんで薬草採取にしようと思います」


「そうですか、頑張ってくださいね」

微笑みながら言うシャルさんに少し見惚れてしまった。


「はい!頑張ります」

少し声が裏返ってしまった。シャルさんがクスッと笑った。俺は恥ずかしくなって足早にギルドから出た。




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