アメリカ=麻薬患者説。
今日はアメリカ=麻薬患者説に関して書いてみたいと思います。
何故ならアメリカは今現在、麻薬中毒患者の様になっているからです。
どんな麻薬に侵されいるかというと、それは【基軸通貨】という麻薬です。
US$は世界中の貿易決済で使用されています。ある意味、世界の共通通貨となっている訳ですね。なので世界中の国は、好むと好まないに関わらず、一定額のUS$を貿易決済用に保有する必要があるのですが、世界の共通通貨である以上、
その発行額は本来各国の話し合いで決める必要があります。財やサービスを伴わずに世界通貨の増発をしたら、世界中でインフレが発生するからですが、実際の発行はFRBという、アメリカ政府の管轄下にない民間企業(主要株主はロスチャイルドイルドグループ)が行っています。
アメリカ政府は、世界各国との貿易や景気対策、戦争で巨額の資金が必要になると、
ジャンジャン国債を発行して、世界中からUS$をかき集めます。
国債ですから、当然利子を払う必要があるのですが、この利子の為に
更に国債を発行してUS$をかき集めます。で、必要な額が集まらない場合は
FRBが輪転機を回してUS$を刷り、そのお金で売れ残りの国債を購入します
(こうしないと国債の価格が暴落します)。
何故ならアメリカの経常収支(企業で言う経常利益)は毎年天文学的な赤字の為、
US$は常に海外へ流出する一方通行。足らない$は刷るしかありません
(本当に真っ当なら何かで稼いで海外から$を集めるべきなのですが…)。
これを延々繰り返す事でアメリカは今日の繁栄を築いて来ました。
どんなに無茶な支出をしても、輪転機を回せば全て解決する訳ですから、
こんな楽な事はありませんね。他の国がこれをやったら、通貨価値が急落して
国債の利回りは暴騰し、対外債務の支払いが出来なくなって国家破綻します。
このうま味をアメリカは良く理解しており、その為、基軸通貨US$を脅かす様な
相手は全て実力で叩き潰して来ました。アメリカの軍事費は世界全体の50%を
占めるくらい巨額ですが、$の覇権を維持する為の支出でもあるのです。
ですがアメリカのやっている事は、世界通貨であるUS$の、財やサービスを
伴わない単純な通貨の増発と同じ、故に世界はインフレに晒されます
(実際には世界の大半の国がアメリカと同じような通貨増発をやっている為、それ程顕在化はしていなかったりします)。
これによるUS$の価値の低下は世界中の国の資産の目減りを意味しますので、
FRBには本来通貨の増発を抑えてその価値を維持する責任があるのですが、
もうそんなの忘却の彼方に忘れ去ってしまったかの様です。
今やアメリカ政府の国債の利払いは年間に1兆ドル(約150兆円)に達し、
日本の国家予算を上回る規模になっているのです。
まだかろうじてバランスは維持されている様ですが、この所FRBが金利を上げても物価の過熱が収まらないのは、今までの悪行(US$の過剰発行)の影響である事は間違いないでしょう。悪い言い方をするとアメリカは世界中の資産の棄損を餌に繁栄を謳歌してきたのです。そうして、もはやアメリカの繁栄はUS$の増刷と切っても切り離せない…麻薬に嵌った患者と同じですね。故にこの基軸通貨増発は、
【それが物理的に不可能になるまで】続くに違いありません。
現在のアメリカ国債の残高は5000兆円を超えており、そのうち
リーマンショックが線香花火に思える様な、巨大な経済爆弾として炸裂して
初めてその愚行は終わるような気がします。
この時どの国が、どの様な手段で生き残るのか?
無論、国家は破綻しても死ぬ訳ではありませんから、
国が消えてなくなる事はないでしょうが、その中の国民は地獄…
塗炭の苦しみに遭う事になります。
その痛みを和らげる為に戦争に訴える国も出るでしょう。
それが起こるのはおそらくそんなに先の事ではない…私はそんな風に思うのです。
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