身近な健康法と美容法を考察してみた…。

今日は身近な健康と美容に関して、白狐的に考察してみたいと

思います。一般論ではなく、へぇ~そうなのか?みたいな

意外な視点から考えるのも面白いですよね。


WHOとオーストラリアの研究機関の報告によると、

人間の健康に最も悪い影響をもたらすもののひとつは、

【座り過ぎる事】なのだそうです。

特に良くないのは長時間連続して座る事。


1日11時間以上座る人と、1日4時間しか座らない人を比較調査すると、

1日11時間以上座る人の死亡率は、なんと40%もアップするそうです。

そもそも人間というのものは、長い間狩猟生活を送っていた為、

体は長時間座る様には出来ておらず、長時間座る事で

血流や神経の活動の停滞を招き、それが様々な病気へと繋がる

事になるのですね。


大体人間が1日10時間以上も座る様になったのはここ100年前後の

変化なのですから、体が対応出来ていないのは当たり前とも言えます。

特に良くないのは座る事が長時間連続する場合で、

デスクワークが多くて座る時間が長い人は、30分から40分に一度

立ち上って、暫く歩くと悪影響がかなり軽減されるそうです。

簡単なタイマーとかセットして、それで書類を取りに

行くとかして、動く様にした方が良いですね。

特に日本人は座る時間の長さに関しては、

世界のワーストらしいですから、注意すべきだと思います。


お次はジャンク照明の悪影響。

身の回りにある蛍光灯やパソコン、TVが発している光は、

体に良くないそうです。ブルー系の色がその中でも

特に良くないそうで、これは体内時計を狂わせ、不眠の原因になるそうです。

なので、ブルーライトを除去する眼鏡やサングラス等の利用は、

現代社会では必須との事。


光というのは、実は人間の体に大きな影響を与えており、

朝起きて朝日を浴びるという行為は、体の体内時計を正しくリセットすると

同時に、セロトニンと呼ばれるホルモンの分泌を促します。

このセロトニンが分泌されないと、メラトニンと呼ばれる睡眠に

必要なホルモンが夜に分泌されなくなる為、不眠になってしまうそうです。

人間の体と言うのは、1日に何時間か太陽光を浴びる事を前提に

作られているので、朝起きたら1時間くらいの散歩をして、

太陽光を浴びながら体の暖機運転をすると、とても良い影響があるそうです。

太陽光を浴びると糖の代謝に必要なビタミンDも体内で生成されますしね…。


お次は食べる事に関して。

食事というのは人間にとって非常に重要な行為なのですが、

実は体に非常に高い負荷をかけている事を皆さんご存知でしょうか?

なので、大量に食べると言う事は、最も老化を促進させてしまう行為

なのだそうです。


最新の研究だと、人間は1日3回食べる必要はなく、1日2食で十分、

科学的には食事と食事の間を16時間以上空けて、体を軽い飢餓状態に

すると体の自己修復能力が向上し、健康と若さを保つ事に繋がるそうです。

それが無理でも、単純に1日2食にするとか、週末で良いから1日断食

(水分を取るのはOK)するとかでも効果があるそうです。

座り過ぎと同じく、人間は長い間1日2食で生活していたのであり、

1日3食且つカロリー摂取の多い食事になったのは、ここ150年くらいの

事なのです。人間の体が飢餓に備えて余分なカロリーを全て脂肪に

変えて蓄えてしまうのは、歴史上、飢餓状態が長く続いたことの

証明でもある訳ですね。


但し、食事の量を減らしても、栄養のバランスには留意が必要です。

十分な野菜を食べ、青魚や納豆等でたんぱく質を補給しましょう。

ごはんも食べて糖質の補給もしておく事です。


あまり知られていませんが、宮澤賢治が結核を悪化させた原因は、

彼の食生活にありました。彼はとにかくお腹さえ膨れれば何でも良い

という食生活…納豆が手に入ればその日は納豆とごはんばかり、

豆腐が手にはいるとその日は豆腐とごはんばかり…みたいな食べ方

だったそうで、こういう生活を始めて急速に結核を悪化させたそうです。

水溶性のビタミンB系やC系などは、体はその日の必要量しか受け付け

ませんから、毎日適度に取る必要がありますし、その他の栄養素も

そうですが、彼はそういう事にまったく無頓着だった訳です。


次はお酒です。最新の研究で分かって来た事は、

【酒は百薬の長】ではないという事です。

酒を飲んで寿命が縮まるというデータはいくらでもありますが、

酒を飲んで寿命が延びるというデータはないそうです。

科学的にはまったく飲まないのが一番。

悪影響を出来る限り減らすには、

アルコールの摂取量を1日20g以下にするのが良いそうです。

これはお酒に換算すると、350mlの缶ビール1本程度なので、

お酒の好きな方には残念な結果かもですね。


次は効果的な美容法に関して。

お肌の老化の大きな原因のひとつは、保湿力の低下。

これは年齢と共に低下して行き、

これが原因で皮膚の自己再生機能が低下するので、

お肌にシミが発生する事になります。

なので、皮膚の保湿力の保持はお肌の若さの為に非常に重要なのですが、

実はこの保湿力を維持するとても簡単な方法があります。


それは【ワセリン】を塗る事。

大きな瓶に入ったワセリンは、薬局で1,000円前後で買える

とても身近なものですが、医薬品の軟膏基材として使われる

だけあって、非常に強力な保湿効果を持っています。


夜、化粧を落として寝る前に、ワセリンを顔に塗ってみましょう。

寝ている間にお肌にワセリンが吸収され、朝起きるとスベスベになっています。

暫く続けるとお肌の調子が目に見えて良くなる事が実感出来ます。

軽いシミなどは、ワセリンを塗りを継続するだけで消えますので、

お薦めです。レーザーなどでシミを消す方法もありますが、

あれは皮膚表面を破壊する行為なので、根本的対策には

なりません。時間が経てばまたシミが復活してきます。

それに対してワセリンは皮膚の自己修復機能を高めるので、

一度直ったシミは復活しません。


ワセリンは足の裏や手のガサガサにも大変効果があるので、

お薦めですよ…。かく言う私はそろそろ20代の半ばになろうと

していますが、未だ高校生と良く間違えられます。

これもワセリンの効果かなぁ~と思ったりする今日この頃です…。


最後はアレルギーに関して。

日本は花粉症が世界で最も多い国として知られています。

実は花粉症は東南アジア地域では極めて少ない事を皆さんご存知でしょうか?

中国、ベトナム、タイやフィリピンでは花粉症は殆ど存在しません。

日本で増えだしたのも平成の時代になってからです。


これは抗菌剤や消毒剤などが急速に普及した時期と重なります。

人間の体というものは、長い間雑菌にまみれた生活をしていたので、

ある程度色々な菌が身近に存在するのが当たり前…。

そうした雑菌と戦う事で、免疫系の機能が鍛えられる訳です。

これら免疫系の敵となる雑菌が極端に減ってくるとどうなるか…?

花粉の様な本来人間の体に害を与えないものに、

免疫が過剰に反応する様になる…という事なのですね。


日常的に抗菌剤とか消毒剤を使い過ぎるのは、

免疫系の低下に繋がると言う事実を知る人はあまりいません。

強力な掃除機で部屋を綺麗にし過ぎるのは、花粉症の原因に

なる可能性があります。部屋の掃除は強力な掃除機ではなく、

昔ながらのほうきと塵取りが理想なのだそうです。

そうすると、雑菌を鼻から吸い込みますものね。


人間の免疫は、自己と非自己の区別以外に、

仮に非自己であっても脅威かそうではないか?

更に脅威でなくても、居て良い場所にいるかどうか?

(大腸菌が大腸に存在している時免疫は攻撃しませんが、

それ以外の場所にいると激しく攻撃します)等、

非常に巧妙な認知の仕組みを持っていますが、

必要以上の滅菌は、これを狂わせるのですね…。


そもそも人間の体には大量の細菌が共生しており、

それらは人間の生命活動にも役立っています。

細菌=悪という図式は必ずしも正しくありません。

細菌は人間の体の中で巨大な生態系を構築しており、

何かが極端に減るとその生態系が乱れ、

それにつられて管理系である免疫系も乱れると

いうのが、最近の研究の結果だそうです。


以上…今日は白狐的に健康と美容の話をしてみました。

ちょっとした気遣いで病気から逃れ、

若さを保つと人生きっと楽しくなると思うので、

皆さんも実践してみては如何でしょうか…?

何より健康は人生の幸福の基礎ですものね…。

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