新型コロナウイルス COVID-19 に関する白狐的考察。
2019年12月頃に中国武漢で発生し、世界中に拡散した
新型コロナウイルス COVID-19に関して考えてみました。
まずウイルスとはどんなものか?
ウイルスは生物ではありません。
なぜなら彼らは自分達だけで子孫を残せないからです。
生物の定義は、単細胞であろうと多細胞であろうと、
自分自身/同種間で子孫を残す事ができるというものなのですね。
自分の子孫を残す為に、まったく別の生物の機能を利用しなければならない…。
一種の疑似生命体と言われるゆえんです。
新型コロナウイルス COVID-19は、コロナ種に属するウイルスですが、
このウイルスが出て来るまでに人間に感染するコロナ種のウイルスは
6種類しかなく(無論、同じウイルスでもいくつかの系統がありますが)、
この7番目に出て来たウイルスは世界でパンデミックを起こしました。
現在分かっている特徴では、
・空気感染、飛沫感染、接触感染し、感染力が非常に強い。
データにもよりますが、水ぼうそう並みの様です。
・無症状の感染者も他者に感染させる力が強い。
・潜伏期が比較的長い。
・L型/S型等、複数の種類が確認されており、急速に重症化するタイプがある。
・人体外での生存能力が高い。
・人→人だけではなく、猫や犬、コウモリ様な他種にも感染する。
この世界には莫大な数のウイルスが存在しますが、大抵のウイルスは
実はおとなしいものです。宿主も限定されているのが普通で、異種間では
普通は簡単に感染しません。ウイルスは特定の細胞のレセプターに
上手く接合してその細胞に入り込みますが、このレセプターは
それぞれの種でも違うし、細胞の種類でも違います。
なので、多くの生物に感染する能力を得る為には、通常長い時間が必要です。
新型コロナウイルス COVID-19がこれだけの感染能力を突然得るという
可能性は、本来極めて低く、確率としては天文学的です。
故に人為的に作られたのではないかと言われているのです。
人や猫、犬にも感染するものが急に出て来るとしたら、
そのウイルスは、元々は人や犬や猫がいない世界にいたはずで、
そんなウイルスがこんな感染力を突然得るのは極めて不自然です。
中国政府が初期に取った対応も、他のウイルス感染発生の時とはかなり異質で、
人口1,000万を超える武漢市をいきなり都市封鎖するなど、前代未聞の
ものでした。あれほどお金に汚い中国政府が、経済的な側面を完全に度外視して、
ここまで徹底するのは異例中の異例。
ここまでやったのは、中国政府はこのウイルスの実際の能力を事前に
知っていたからだと言われています。
これはまあ、状況証拠的な推測にはなりますね。
しかもこのウイルスは既にいくつかの亜種があり、大別すると症状が比較的軽く、
潜伏期間の長いタイプと、肺以外に腎臓を含む他の臓器、免疫にも悪影響を
及ぼし、多臓器不全をもたらす強毒タイプがある様です。
免疫の弱っている高齢者が特に危ないのは当然ですが、免疫機能は
個人差が大きいので、無論若者も安全と言う訳ではありません。
さて、問題はこれからどうなるかですね。
まず、現時点では感染拡大を止める手段は、人と人の接触を避ける、
良く食べて良く寝て、免疫力を高める。
マスクやうがい、手洗い、消毒を積極的に行う。
日当たりを良くし、可能な限り換気をして、室内の空気が沈滞するのを防ぐ。
はっきり言って、これしかありません。
有効なワクチンや薬の開発も開始されていますが、ワクチンというものは、
人間の体に不活性又は弱毒のウイルスを入れて免疫を活性化するものなので、
開発にあたり、その閾値を作るのが非常に難しいのです。
万人に効くだけではなく、万人で副作用が出ない様にする必要がある。
子供/大人/老人に全て効果があり、副作用もないワクチンは、
故に莫大な数の臨床試験が必要です。効かない人が少なく、
効きすぎて病気になる人も少なくしないといけない。
通常真面目に臨床試験をやれば2年で出来れば御の字です。
それともうひとつ。こっちの方がやばいのですが、
この世にはワクチンが開発出来ないウイルスも存在します。
代表的なものがエイズウイルス、HIVです。
エイズはウイルス表面のたんぱく質の変異速度が群を抜いて
早く、故に人間の免疫機能がそのスピードに追い付けません。
抗体を作っても作ってもすぐにたんぱく質の目印が変わるので、
現状の人間の免疫機構ではこのウイルスを排除出来ない。
現在のエイズの薬は、逆転写酵素阻害剤等、細胞内での
ウイルスの増殖を邪魔する作用を複数組み合わせたものです。
ウイルス自体を攻撃している訳ではない。
これも完全ではなく、確かに増えるのは押さえて、症状をなくす
事は出来ますが、薬を飲むのを止めると、すぐ発病してしまいます。
死ぬまで薬を飲み続ける必要がある。
エイズも感染すると数週間後にウイルスが増加して、その数が
一定の閾値を超えると発病しますが、これはやがて一度治まります。
しかし、その後ウイルスは徐々に人間のTリンパ細胞を破壊し、
数年から数十年後、Tリンパ細胞が一定数以下になった時、
本来のエイズの症状が鎌首をもたげ、劇症化し、
カリニ肺炎等で死に至ります。
新型コロナウイルス COVID-19が、エイズと同じ様な破滅的な
ウイルスかどうか、現時点ではわかりません。
(人為的に作られたのなら、開発者は知っているはずですが…)
このパンデミックが一度治まって、時間が経過して再度発病する患者が
出たりすると、懸念が現実の物になります。
一種の壮大な人体実験を現在している様なものなのですね。
ワクチンを開発して臨床試験を進めれば、その結果からでも
おそらくウイルス本来の性質がわかるはずです。
新型コロナウイルス COVID-19は人類を絶滅させる様な強力なウイルス
ではありません。しかし、人類の今までの在り方を大きく変えるきっかけに
なる可能性を持っていると言えます。
神の領域に手を出した事による、強烈な警告としっぺ返し。
私にはそう思えてなりません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます