第34詩 自尊心

 友だちの何気ない一言に ふと傷つくことがある

 友だちが出来たこと なんで自分は出来ないんだろう


 そんなこと 考えても無駄だって

 あの子とわたしは違うんだって

 わかっているけど 止められなくて

 そんな自分が嫌になる


 誰にも言えない 心の傷

 他人ひとにとっては何でもないこと

 どうしてわたしは気にしてしまうの?


 人は人 自分は自分

 わかっていても 比べてしまう


 あなたはあなた わたしはわたし

 理解しても 心は泣いてる


 誰か わたしを抱き締めて

 誰か わたしを泣かせてください


 そんな滑稽な自尊心

 もうわからない 心の出し方


 素直さって何だっけ 甘え方って何だっけ

 隠し過ぎて 抑え過ぎて もうわからなくなっちゃったよ


 自分ばかりでごめんなさい

 あなたを考えなくてごめんなさい


 それでも もう 助けてください


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