第22詩 花冠

約束の花冠は手を離れて


ひとつの扉 ひとつの出逢い

ふたりの人と人との交錯

時々わからなくなる 永久なんてものの意味を

約束 約束 指切りげんまん

ごめん また破ってる


汽車に揺られて この地を離れ

手を伸ばしても もう届かない

想い溢れて 海をつくって

忘れたはずの消えない記憶

本当の大空は ここにはないの


空っぽの心のなか 満たされない棘溢れて

薄羽蜉蝣 ふわりと飛んだ


思い出の中の 花冠は

微笑むきみの涙をさらい

あちらがわへと飛んで去った

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