思いつきの詩

長月そら葉

第1詩 あらすじ

明日は何をしよう

今日はこれをしなくては

明後日は……

そんな日々のあらすじは簡単に覆る

昨日が今日で、明日が昨日

当たり前の日々  大切な今日

それがあるのが普通なのに

それがないのが異常なのに

気がつけば ぼくは何処にいる?


ご飯を食べて 歯を磨く

学校へ行き 会社へ行って

友達に会って 同僚に会う

宿題をして 資料を作って

時計の針は 明日を指すよ


転校して 異動して

おはようと言ったきみと会えない

二度と会えない訳じゃないけど

小さなぼくには大きなキズで


人は笑うだろう 他人ひとわらうだろう

そんなことで落ち込むなって

そんなことは日常だって

それでも人は、歩いていくんだ

歩いていかなきゃいけないんだ


きみに伝えきれない大切なこと

一言では伝えられないたくさんのこと

日記をつけよう いつかのきみが気付くように


昨日も明日も明後日も

寝ても覚めても時間は続く

日々のあらすじは

書き替えられていく

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