セネカの「人生の短さについて」

セネカはローマ皇帝ネロの家庭教師。


セネカはこう言う。

「人は人生を短いと嘆くが、短くしているのは彼ら自身だ。

他人に認めてほしいと時間を費やし、やりたくもない仕事をやり、

どうでもいいことにかまけている。


君は盗賊に財産を奪われそうになったら怒って戦うだろ。

なのにどうして貴重な時間を、簡単に他人に差し出すのだ?


未来はどうなるかわからない。

過去は変えようがないきみたちの財産だ。

過去を振り返ろう。

過去からの声、本を読もう。

ギリシア古典はハズレが無いよ。

本を読み、人生を考えよう」



人は近代小説ができるまで、農婦は死ぬまで農婦、大工は死ぬまで大工だった。

お芝居はあったが、それは他人事だった。

感情移入、没入するものではなく、噂話に近いものだった。

でも今や小説、映画、テレビ、漫画、ゲーム、没入できるものがいくらでもある。

人は皇帝にも浮浪者にもお姫様にも娼婦にも宇宙人にだったなれる。

他人の人生をいくらでも生きられる。


たくさんの人生について考えよう。

人生は長くなった?

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