ただの高校生が殺し屋に襲われまくっているんだが

冴えないkitoki

プロローグ

やばいやばい。死ぬ!俺は後ろを見ずにひたすら走る。また銃弾が俺の頬をかすめコンクリートに突き刺さった。もう何発頬を掠めたかもわからない。肩からは血が流れ、瞼の切り傷で極端に視界が悪い。そもそも俺なんて銃弾よけれるほど反射神経が良い訳でもなければ武器を創生することもできない。ああ、俺も体がゴムだったら痛い思いしなくて済むのに・・・冗談を言っている場合ではない。



                                                                                                                                                     とにかく走る。路地裏に入り目の前に積まれていた段ボールを蹴る。建物の陰に隠れる。ようやく銃声がしなくなったので俺は屈み呼吸を整える。落ち着け、落ち着け。少し落ち着いたか。俺は必ず生き延びるんだよ!絶対に死なねえ。空を見上げると痛って!何かが落ちてきた。手榴・・・弾?ふざけんなあああ!急いで投げ捨て走り出す。俊足の俺でも爆風を躱すことはできず思いっきり手榴弾の被害を受けた。地面に突っ伏す。どうやら今の爆発で両足が折れたらしい。アイツら、ここまでやるか。いよいよやばいかもな・・・俺が倒れた数歩手前に帽子をかぶり、茶色のコートを羽織ったいかにも胡散臭い野郎が寄ってくる。

「命乞いの言葉はあるか?」

「命乞いはねえけどお前ら俺を撃ったら超能力が発動しお前ら後悔するぞ」

「そんな嘘が通じると思うか?」

「お前らは脳筋だから通用すると思ったよ、そもそも脳筋じゃなきゃこんなアホみたいな濡れ衣被せねえもんな。暴力でしか解決できないカスどもが」

「もういいや、死ね」

俺は額に銃口を突き付けられる。死ぬのか?足掻いてでも絶対に俺は生き残るしかねえんだよ。

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ただの高校生が殺し屋に襲われまくっているんだが 冴えないkitoki @kai_tunndere

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