第13話 チュー✨💕💕

 何を躊躇ためらう事があるのだろう。


 これでも僕はランの公式の彼氏なんだ。


 だったらチューのひとつやふたつした所で誰も文句はないだろう。


 いや、むしろ彼氏なら『チュー✨💕』するのが当たり前だ。




 そうだろう。

 だって欧米じゃァ『チュー✨💕』なんか、ただの挨拶のひとつだ。



 今どき、『チュー✨💕』くらい少し早熟オマセな小学生だってしているだろう。



 別に、寝ているランを無理やり脱がして、強引に合体ジョイントライブを敢行するワケじゃないのだ。



 ほんのちょっと、唇が触れあうくらいの『チュー✨💕💕』をするだけだ。



『よ……、よォ~し……😳💦』

 

 

 気合いを入れたモノのすんでの所で躊躇ためらった。



「ううゥ……😳💦」

 なにしろ僕はまれついてのヘタレだ。


 

 思った以上に鼻息が荒くなり、ドキドキと動悸が激しくなった。



 興奮で身体じゅうが熱く火照ってきた。

 かすかに全身が震えていた。



「ううゥ……😳💦」

 ほんの少しだけ唇を尖らせれば、ランとチューが出来るのに、あと一歩を踏み出す勇気がない。 

 

 


 


※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆



 

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