第14話

 あと一歩を踏み出す勇気がない。


 我ながら情けない限りだ。



 そう言えば悪友のアキラからも、

『恥ずかしがらず積極的に彼女へ迫れ!』

 と忠告されていた。



 【無駄にイケメン】と呼ばれ、決して女子に嫌われるタイプではないので、もっと勇気を持って彼女と、交際すれば良いと助言を受けた。



 だがそんなことは頭では解かっていても、なかなか実行に移せない。

 どうしても意識しておよび腰になってしまう。



 結局、彼女も出来ず童貞のままだ。


 

「ンゥ……😳💦」

 始めからキスをしようとするからハードルが高いのだろうか。


 ものごとには順番がある。



 まずは、落ち着いて彼女を優しく包み込むように抱きしめた。



「フフ……✨😌✨✨」なんて柔らかな身体なんだろう。

 このままずっと抱きしめていたい。

  


 スベスベとした柔肌に頬擦ほおずりをした。








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