第10話 すぐ真横に美少女アイドルが

 彼女が風呂へ入っている隙に、慌てて二階の僕の部屋へ行き、掃除機を掛け部屋を片付けた。



 特に、エロDVD やセクシー写真集は彼女ランに見つからないようベッドの下へ隠しておく。




 二階の小さなテーブルの上には、作りかけのジグソーパズルが置いてあった。

 ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のパズルだ。



「ン……」

 ジグゾーパズルは子供の頃からの趣味のひとつだった。



 新型感染症コロナの所為せいで、緊急事態宣言中に作り始めたモノだ。



 しかし途中でパズルのピースのひとつが見つからず、手付かずになってしまった。



「ン……🤔💦」

 どうしようか……

 これは……。



 片付けるのも面倒なので、そのままテーブルの上に置きっぱなしにしておいた。




 ようやく部屋のなかを片付け終わったので、しばらくベッドで横になりスマホをいじりながらランが風呂から上がるのを待っていた。




 やはりランにはゲストルームへ寝てもらおう。



 あそこなら部屋の中からロックも出来るし彼女も安心だろう。



 そんな事を考えていると不意に強烈な睡魔に襲われた。



「ン…… ヤバい……」そう言えば、最近ずっと寝不足が続いていた。



 微睡まどろんだみたいに、意識が遠退とおのいく。




 どれくらい経ったのか、アッと言う間に数時間経過したようだ。



「グゥ~……💤 グゥ~……💤😪💤🌃✨💤」

 僕は、気分よく微睡まどろんでいた。




 気づくと、スッカリ寝ていたみたいだ。




 カーテンの隙間から朝陽が差し込んでいた。


「ン……❓」

 突然、寝ている僕の鼻孔へモノ凄く甘い匂いが漂ってきた。



 いったい、なんだろう。

 この甘美で蠱惑こわく的な薫りは……



 さらに何か、柔らかなモノが二の腕に当たっていた。

 脚にも何か違和感がある。柔らかなモノが僕の脚に絡んでいた。



「……❓❓」なんだろう……

 寝惚ねぼまなこで隣りを見るとすぐ真横に美少女の寝顔があった。



「えェ……😳💦」

 このは……。



「あ😳💦」そうか……。蘭だ。


 タマ ランが僕のすぐ真横で寝ていた。



 

「ううゥ……😲💦💦」

 どうして、この美少女アイドルが僕の隣りに寝ているのだろう。



 まったく意味がからない。


 






※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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