第4話 津波?来るはず無いじゃない?

普段の通勤ルートを外れ、いつもの3倍以上時間を掛け会社に着いた。

同じ部署の交代班が慌ただしく動いている様子もガスが漏れている形跡も見当たらなかったので安心していた。

3階建ての鉄筋コンクリートで出来ている工場の事務所へ入る。

「お疲れ様です、現状どうなってるんですか?」

自分が上司に問いかけると不思議そうな顔、「あれ?今日夜勤だよね?」と、問われ。

「はい、現状問題は無い感じですか?」

と質問で返してしまう。

「今は現状把握中、もしもの時の為に事務所のかたづけしながら待機してて…。」

諦めて、掃除をはじめた。

しばらく掃除していると外にいた社員がおお騒ぎしていた。

「津波だー!!!」

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