第9話 4人の決意と覚悟
人のざわめきが遠くに感じる。
下り線ホームの一番奥のベンチ。
虫の鳴き声を聞いていると、合宿を行った伊豆高原にある施設の中庭を思い出す。
そこで会いたくなかった間宮と再会してしまって、逃げ出したかったはずなのに、気が付けば間宮を目で追いかける日々だった。
素直に人を想う事が出来て……楽しかった。
それなのに、今は自分の気持ちを押し殺して、過去の出来事に怯えている。
いつまで過去に怯えながら、生きていけばいいんだろう。
いつになったら、未来を見つめて歩き出せるのだろう。
いつか大切な人の隣で歩ける日が、訪れるのだろうか……。
瑞樹はこれまでの事を、これからの事を心の中で自分に問いかけながら、いつものキーホルダーをコロコロと転がす。
(――間宮さん)
「お~い! 何でっかい溜息なんてついてんだよ。せっかくの美少女が台無しだぞ」
いつ聴いても、心地の良い低い声。
安心を与えてくれる声。
そして――弱くする優しい声。
「――間宮……さん」
自分の過去の事で、間宮を巻き込む訳にはいかない。
そう決めたばかりの瑞樹だったが、声を聞いて顔を見た途端、間宮の胸元に飛び込んで泣きじゃくりたくなってしまう。
その衝動を、転がしていたキーホルダーをギュッと握りしめて――押し殺す。
「元気ないじゃん。何かあったのか?」
間宮は静かに瑞樹の隣に座った。
「ん~ん。別に何もないよ。受験勉強であまり寝てないのに、文化祭の準備で忙しくて……少し疲れてるだけ」
瑞樹は隣に座る間宮の顔を見ずに、そう答えた。
「あぁ、文化祭か。そうそう! 文化祭と言えばさ、瑞樹の学校って神楽優希を招いてライブやるんだって? ネットで随分騒がれてるらしいじゃん」
「あぁ……うん」
文化祭に誘うのを諦めていた瑞樹だったが、文化祭の話題が間宮の口から出ると、ウズウズと落ち着かなくなってしまう。
「……あのさ、その文化祭のチケット、もし余ってたら1枚貰えないかな」
「――え!?」
間宮の口から発せられた言葉に、驚いた瑞樹は初めて間宮に顔を向ける。
「え、えっと――なんで?」
余りに予想もしていたなかった事態に、意味なんてどうでも良いのに、思わずチケットを欲しがる理由を訊いてしまった。
「ん~。神楽優希のファン……だから?」
どこか不自然な様子でそう答える間宮に、瑞樹は首を傾げる。
「そうなんだ……何か意外かな。間宮さんってそういうの興味ないと思ってたから」
「そ、そんな事ないって! でもライブなんて観た事なかったから、1度は生で観てみたいなって思ってたんだよ」
「……どうぞ」
瑞樹は鞄の中から財布を取り出し、挟んであったチケットをあっさり1枚手渡そうとする。
「頼んでおいてなんだけど、これって超レアチケットなんだろ? 本当にいいのか?」
「いいよ。丁度余ってたしね」
「そ、そうか……ありがとう」
間宮は受け取ったチケットが、風で飛ばされないように、しっかりと両手で掴む。
「い、言っとくけど、これは誕生日プレゼントのお礼であって、別に一緒に文化祭を回りたくて、渡したんじゃないんだからね!」
別に何か言われたわけじゃなかったが、あくまでお礼だと主張して、間宮を当日自分に関わらせないように、語尾を強めてそう言い放つ。
全ては間宮の身の安全の為に。自分といると危険な事が起こる可能性がある限り、気持ちを押し殺してでも、間宮を守ると決意した。
「はい、はい。わかってますよ」
瑞樹のそんな気持ちも知らずに、間宮は瑞樹の決死の言葉を受け流した。
「おぉ、チケット凝ってるなぁ! 持ち主の顔写真とかクラスや名前も印刷してるんだな」
「うん。去年まではそこまでしてなかったんだけど、今年は神楽優希が来るからね。色々な防犯の為なんだって」
「へぇ! 学校側も大変だよな。ところで瑞樹のクラスは何やるんだ?」
「へっ!? か、カフェ的な? そんな感じ」
恥ずかしくて、咄嗟に猫耳の事は伏せた。
「カフェかぁ。瑞樹はホール担当だろ?」
「え? な、何でそう思うの?」
「だって、カフェで客を引き込もうと思ったら、看板になる男女がいたら絵が描きやすいでしょ! 瑞樹のクラスにイケメンがいるのかは知らないけどさ、瑞樹以上の女の子なんて早々いないだろうから、俺なら瑞樹をホールのエースとして使うなって」
「か、かわ!?」
また間宮に不意打ちを喰らった瑞樹は、顔を真っ赤に染めてだらしなく緩みそうになった表情を無理矢理引き締める。
可愛いなんて言われたら、本当はホール担当だから見に来てと言いたくなる衝動に駆られてしまう気持ちをギリギリのところで踏みとどまった。
そこまでして踏み留まらないといけない
それは勿論、平田の存在だ。
平田が本当に文化祭に来たら、絶対にクラスに現れるだろう。
その時、間宮と鉢合わせになってしまったら、完全に巻き込んでしまうと案じた為だった。
(プレゼンとか自分らしくない事やって、間宮さんに喜んで貰うと頑張ったのに……悔しい!――悔しいよ!)
電車がホームに到着して、間宮と瑞樹はベンチを立ち乗り込んだ。
不人気な場所からの車両に乗ったからなのか、車内はガラガラで2人はロングシートの一番端に並んで座った。
電車が次の駅を目指して走り出したが、2人は特に何も話す事なく電車に揺られていると、電車がカーブに差し掛かり車両が傾いた弾みで、間宮の右肩に瑞樹の頭がストンと着地した。
間宮が驚いて声をかけようとしたのだが、喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。無防備に眠っている瑞樹の目元から僅かに涙が滲んでいたからだ。
静かに眠る瑞樹と、肩を貸す間宮の姿が向かい側の窓に映り込む。
ホームで楽しく話していた2人と、今の2人は対照的な姿を見せている。
辛い苦しみに疲れて眠ってしまった瑞樹。
そして険しく窓に映っている自分を睨みつける間宮。
お互いがお互いの事を思ってるからこそ、隠そうとする事がある。
それが良い事なのか悪い事なんて解らない。
――今はこれしか思いつかなかっただけなのだ。
◇◆
「は? 高校生の文化祭に行く? お前が?」
数日後、会社の食堂で昼食を食べている時、瑞樹の学校で行われる文化祭の事を松崎に話した。
「あぁ、おかしいか?」
「そりゃおかしいだろ! 歳考えてみろよ、おっさん!」
「それ完全にブーメランだからな!」
「まぁそれは置いといてだな。んで? どこの高校の文化祭なんだ?」
そう訊かれた時、学校名を思い出せなかった間宮は、財布からチケットを取り出した。
「えっと、英城学園だな」
「はぁ!? 英城って神楽優希がライブやるって、ネットで話題になってる学校じゃんか!」
「そうらしいな」
「なるほど! お前も神楽優希目当てで、そのプレミアムチケットを手に入れたってわけか! しっかしよく手に入ったなぁ」
「夏期講習の時に知り合った子に英城の子がいてな。表向きはそう頼んで貰ったんだけどな……本当の目的は違うんだ」
妙な言い回しに松崎が怪訝な顔を見せる。
「表向きは? じゃあ、本当の目的ってなんなんだ?」
松崎がそう尋ねると、間宮の目つきが鋭くなる。
「本当の目的は、このチケットをくれた女の子のボディーガードだ」
「は? ボディーガード? なんだよそれ」
首を傾げる松崎に、間宮はこうなるまでの経緯を話し始めた。
◇◆
瑞樹のボディーガードをする事になったのは、22日の夜までさかのぼる。
その日も通常業務をこなして、帰宅しようとO駅に向かった時の事だった。
改札に向かう途中で「間宮先生!」と自分を呼ばれる声がきこえた。
足を止め振り返ると、そこには合宿で瑞樹といつも一緒にいた加藤と、見覚えない女の子が立っていた。
呼び止めたのが加藤だと気付き少し驚いた顔を見せていると、加藤達は間宮の元に駆け寄った。
「間宮先生、こんばんは! お久しぶりです!」
「こんばんは、加藤さん。偶然ですね」
挨拶を交わした間宮は、加藤の隣にいる女の子に目を移すと、目が合った女の子も軽く会釈して挨拶を始める。
「こんばんは、はじめまして。瑞樹志乃の妹で希って言います」
「あぁ、瑞樹さんの妹さんでしたか。そう言えば妹がいるって言ってましたね。はじめまして、間宮です」
柔らかい笑顔を希に向けた後、周囲をクルっと見渡した間宮は、不思議そうな顔で口を開く。
「ところで加藤さんと妹さんが、こんな所で何してるんですか?」
間宮が不思議がるのは当然だった。
このO駅周辺はオフィスが立ち並ぶオフィス街で、駅前にも飲み屋があるだけで、高校生がこの辺りに遊びに来るようなポイントは存在しなかったからだ。
「何って、間宮先生を待ってたんですよ」
「僕をですか?」
「はい。実はお願いがあって、希と2人で待ってたんです」
「――――」
「なんですか?」
顔を引きつらせて黙り込んだ間宮を、加藤は首を傾げて問いかける。
「いえ、加藤さんの頼みって意味が分からない内容ってイメージがあるので……」
「まぁ、それは否定しませんけど」
「……否定して下さいよ」
間宮は未だに、あの夏祭り加藤に頼まれた内容の意図が理解出来ないまま、ずっと放置していた。
そんな加藤に苦笑いを浮かべた間宮は、駅前に設置されている自動販売機で3人分の飲み物を買い。加藤達に手渡して側にあったベンチに腰を下ろす。
「それで? 頼みたい事ってなんですか?」
缶コーヒーのプルタブを開けながら、改めて加藤に用件を尋ねた。
「はい……その前に間宮先生は、志乃から文化祭のチケットを渡されました?」
「文化祭のチケット? いえ貰ってませんよ」
貰っていないと聞いた加藤は、やっぱりといった顔で隣に座っていた希と顔を見合わせる。
「少し前までは、真っ先に間宮先生にチケットを渡すつもりだったはずなんですが、状況が変わってしまって、多分志乃は間宮先生にチケットを渡さないと思うんです」
「はぁ…それで?」
「なので間宮先生の方から志乃に、チケットをくれと頼んでくれませんか?」
「え? どうしてそんな事をする必要があるんですか?」
「どうしても間宮先生に文化祭に来てもらって、志乃を平田って奴から守って欲しいからです」
「平田? 守る? どういう事ですか?」
「お願いします! お姉ちゃんを助けて下さい!」
加藤と希は真剣な表情でそう訴えかける。
冗談を言っているようには見えない。2人の顔を見れそれだけは分かる。
「平田って人と瑞樹さんの関係は?」
「詳しくは私達から話せないんです……すみません」
「……またですか」
間宮は「またか」と溜息をつく。
「昔、志乃は平田に凄く傷つけられたんです……。その平田が最近また志乃に接触したらしくて……その時、必ずお前の文化祭に出向いてやるって脅されたそうなんです」
〝脅された〟物騒な単語が出た瞬間、間宮の目つきが変わった。
「せっかく間宮先生に喜んで貰おうと、自分のクラスのカフェに美味しいって評判のパン屋に交渉を持ち掛けて、メロンパンを取り扱うように準備とか頑張ってたのに……そんな頑張りを平田なんかに邪魔されたくないんです! お願いします!」
加藤だけでなく、間宮と面識のない希も深く頭を下げた。
相変わらず瑞樹の過去にあまり触れずに、唐突な頼み事になってしまっているが、少なくとも平田が瑞樹のトラウマを作った張本人で、そいつがまた瑞樹をターゲットにしているのは間違いなさそうだと、間宮は少ない情報を手繰ってそう結論付けた。
「でもこの文化祭ってチケット制なんですよね? それならこの高校の生徒と繋がりがなければ、チケットを手に入れるのは難しいんじゃないんですか?」
間宮がそう疑問を投げかけると、頭を下げていた希が顔を上げて小さく首を振る。
「私達もそう思ってたんですけど、どうやら英城の生徒を脅してチケットを無理矢理に3枚奪ったらしいんです……だから
希は忌々しそうな表情で、平田の状況を説明した。
「どうしてそんな事を、貴方が知っているんですか?」
「
「何故、そんな事を調べていたのか訊いても?」
希は一瞬ハッとした顔を見せたが、すぐに息を深く吐き出した。
「それは……お姉ちゃんの事への復讐です!」
「復讐?」
「はい!
「希!!! 駄目だよ!」
加藤は希の声より大きな声量で、希の話を遮った。
「だって! こんな説明で引き受けてもらえるわけないよ! やっぱりちゃんと話さないと駄目だって! 愛菜さん!」
「……私もそう思うけど、駄目……。これは志乃本人が話すか決める事で、外野の私達が気安く話していい事じゃない……」
キツイ表情で希を戒めた加藤は、悔しそうに唇を噛む。
「こんな説明で納得してもらえるとは思ってません! 無茶なお願いだって事も分かってます! でも! それでもお願いするしか私達に方法がないんです……志乃を助けて下さい! お願いします!」
加藤は再び勢いよく頭を下げると、希も半ばヤケクソ気味に頭を下げた。
「――――」
「普通ならこんな説明の仕方で、そんな事を頼まれても断るんでしょうね」
頭を下げている2人は、間宮の言葉で落胆の色を濃くする。
「――ですが、加藤さんは自分の事を度外視して、他人の為に行動を起こせる人だって知っています。希さんも加藤さんと同じ目をしてますね……そんな2人のお願いを、無視する薄情な真似は出来そうにありません」
間宮がそう付け足すと、加藤達は目を見開きながら顔を上げる。
「それに瑞樹さんが困っていたら助けたいっていうのは、僕だって同じですからね」
「……そ、それじゃあ……引き受けて貰えるんです……か?」
「その代わり1つだけ条件があります」
間宮が条件があると告げると、2人は顔を見合い頷き合ってから、間宮に視線を戻す。
「わかりました! 私達に出来る事なら何でもします!」
「……そうですか。ふふっ! あの子は本当に幸せ者ですね――条件というのは、もう先生ではない僕の事を、先生と呼ばないで貰いたい」
「へ!?」
間宮の要望に、2人は間抜けな声を上げた。
「え? それだけですか? お金払えとかじゃなくて?」
加藤が親指と人差し指で輪っかを作り、恐る恐るそう尋ねた。
「エッチな事させろ……とかじゃないんですか?」
希は両腕で自分の体を隠す仕草を見せて、頬を染めていた。
「――あのなぁ……俺の事そんな奴だと思ってたのかよ!」
ついに自ら先生モードを解除して、敬語も取っ払い語気を強めて2人にそう言い放った。
「ヒィ!! ご、ごめんなさい!」
加藤と希は体をビシッと直立させて、豹変した間宮に謝罪した。
まったくと溜息をついていると、それならばと加藤が人差し指を立てて口を開く。
「先生じゃないって言うなら、もう私に先生口調で話すの止めて下さいよ? 志乃には素で話してるの知ってるんですからね!」
「ングッ!」
加藤が言ってる事は正論だ。
しかし、ついさっきビビってたはずなのに、その変わり身の早さはなんなのだろう……と間宮は呆れ顔を見せた。
「分かりま……分かった。これからはそうするよ」
「交渉成立ってやつだね! それじゃ志乃のボディーガード宜しくお願いします!」
間宮は黙って頷き、加藤の頼みを引き受けたと示すと、希が目の前に立った。
「あの……頼んでおいて、こんな事言うのは失礼なんですけど……その……大丈夫ですか?」
希の言う大丈夫というのは、お前が本当に守れるのかって事なのだろう。
「希! それは心配ないよ!」
大丈夫だと返そうとした時、加藤が2人の会話に口を挟む。
「夏祭りのナイト間宮を、私は見てたからね!」
「――ッ! はぁ!? お前あれを見てたのか!? どこにいたんだよ!」
あの騒ぎを見られていた事を知った間宮は、顔を赤く染めて後頭部をガシガシと掻く。
「遠目で見てただけだから、何を言っていたのかは聞き取れなかったんだけどね! きっとカッコいい事言ってたんだろうなぁ……」
(もう駄目だ!穴があったら入りたい気分!)
「え? なにそれ? ナイトって?」
「それがね! 合宿の夏祭りの時にさ――」
「あぁ!! もういいから!」
必死にあの時の事を話そうとする加藤を止めに掛かかると、2人は可笑しそうにお腹を抱えて笑い転げた。
2人に会った時から、妙に疲れるなと感じていた原因が分かった。
この2人が凄く似ていて、まるで加藤が2人いるような感じだったからだと、間宮は妙な納得を得た。
間宮は「はぁ」と溜息をついた後、希の目を真っ直ぐに捉える。
「瑞樹のボディーガードは安心してくれていい!」
「わ、わかりました……その……ごめんなさい」
希は俺を疑った事を謝罪して、改めて姉を頼むと頭を下げた。
◇◆
「――というわけなんだ」
間宮は松崎に文化祭に行く経緯を話し終えた。
「ボディーガードて……まぁ、お前に頼むのは正解だとは思うけど……それにしても――平田か……」
苦笑いを浮かべた後、松崎の語尾が小さくなっていく。
「ん? どうかしたか?」
「いや、別に! それよりそのチケットって1枚で2人まで入れるんだよな? もう他に誰かと行くとか決まってんのか?」
「いや、1人で行くつもりだけど?」
「なら俺もその文化祭に連れていけ」
「は? さっきまで高校生の文化祭なんてって馬鹿にしてたじゃん!」
「そんな事情なら、ガードする人間は一人でも多い方がいいだろ」
「……それはそうだけどさ」
連れていけと言い出した松崎の顔が、僅かに曇っているのを見逃さなかった間宮は首を傾げる。
「ならいいじゃん! んで? 文化祭ってのはいつやるんだ?
「え~と、9月22日と23日で、一般開放は23日らしい」
「了解! 絶対に空けておくから、待ち合わせ時間と場所が決まったら教えてくれよ」
松崎はそう言うと、トレイを返却して仕事に戻って行った。
松崎の意図が読めないと間宮は困惑する。
言っていたように、神楽優希のライブで目当てだとは思えなかったのだが、他に目的があるようにも思えなかったからだ。
間宮と違い、全く面識のない人間を守る為に動くのは、想像に難しいものがある。
いつもの気がまぐれって線が一番濃厚な気がした間宮だったのだが、何故だかそう予想してみても、違和感を拭える程ではなかった。
( ――考えても仕方がないか)
俺は松崎の真意を考えるのを止めて、松崎の背中を見送ってから、担当部署に戻る事にした。
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