第6話 エール    

 合宿3日目、食堂で朝食を食べている生徒達の様子が、昨日までと違う。


 食事をしながら、タブレットやテキストを纏めたファイルから目が離せないようだ。

 食堂がまるで試験会場のような、ピリピリとした空気が充満している。

 それは、いつも明るい雰囲気を絶やさなかった加藤達も同様だった。


「ね! 志乃! ここなんだけど……」

「うん! でもここは……」

「そっか! そうすると簡単に求められるのか!」

「大丈夫! ちゃんと出来てるって! 愛菜!」


 加藤も瑞樹にアドバイスを貰いながらも、合宿が始まるまでとは違い、確実に力をつけているようで手応えを感じているようだが、何故朝からこんな雰囲気なのか……。


 それは、今日は中間テストを実施する事になっているからだった。

 そのテストの結果を踏まえて、クラスの再編成を行う事になっている。

 それは講師達も同様で、担当したクラスの結果を天谷が加味して、各教科、各クラスの担当講師達の振り分けが行われる。


 つまり正規雇用がかかっている講師達にとっても、大事なテストを受けるようなものだった。


「ん? なんだかすごい雰囲気ですね」

「それはそうですよ! 今日はクラスの再編成のテストですからね」


 間宮と藤崎が食堂に現れた時、食堂に似つかわしくない雰囲気に間宮は足を止めて、藤崎からテストがあるからだと聞かされた。


「あぁ、そういえばそうでしたね」

「間宮先生らしいですね」


 藤崎は可笑しそうにクスクスと笑みを零しながら、今日は講師達の仕事はなく基本的に待機室で待機だと説明した。


「……それは、退屈ですね」

「退屈と感じているのは、恐らく間宮先生だけですよ。他の講師達は生徒達以上に、昨日からピリピリしてましたからね」


 藤崎は間宮の神経の図太さと、他の講師達とのギャップが可笑しくて思わず吹き出してしまった。


 藤崎の笑い声に気が付いた生徒達が食事を中断して、一斉に2人に詰め寄ってくる。


「先生! ここなんですけど、訳し方変じゃないですか?」

「ここって、これで合ってますか?」

「テスト範囲って、ここまでなんですよね!?」


 生徒達に囲まれた間宮と藤崎は、文字通りあちらこちらから質問攻めにあう。

 オロオロと対応に追われている藤崎に対して、間宮は質問に一切答えずに両手を高々に上げたかと思うと、パン!パン!パン!と手を大きく3回叩いて、必死になっている生徒達の意識を自分の方に向けさせた。


「皆さん落ち着いてください! 直前で焦っても仕方がありません! 少しでもって気持ちは理解出来ますが、今はしっかり食事をして体調を万全にする事が大事です! そうしないと頭の回転が鈍って皆さんの実力が発揮出来ませんよ!」


 間宮が集まっている生徒達にそう促すと、生徒達は納得したのか、元の席に戻り始めた。


「おぉ! 間宮先生が言うと説得力あるね!」

「……そう? 単に講師の中で、一番年配だからじゃないの?」


 間宮の言葉に納得してタブレットを閉じながら加藤がそう言うと、間宮と藤崎のやり取りを面白くなさそうにしていた瑞樹が、間宮をディスっていた。


「あはは! それは酷くない? 志乃」

「だって、本当の事じゃん」


 瑞樹は加藤にそう言い切ると「年寄りですみませんねぇ」と瑞樹の真後ろから声が聞こえてきた。


 瑞樹はその声にギクッと肩が跳ねた。

 恐る恐る振り返ると、そこには少し拗ねた顔つきの間宮が立っていた。


「あ、あはははは……」


 瑞樹は目を真逆に逸らしながら、笑って誤魔化そうとした。


「この席いいですか?」


 間宮はそんな瑞樹に反応を見せずに、一緒に食事をしていた加藤に同席の許可を求めた。


「もちろん! どうぞです!」


 加藤がそう返すと、間宮は「お邪魔します」とにっこりと微笑みながら加藤の隣に座った。


 すぐ向かいに間宮がいる。

 あんな事があってから、初めて嫌われたくないと思えた人がいる。

 どうしていいか分からずに、黙って俯く事しか出来ない。

 顔が赤くなっているのが、自分でもハッキリと分かる。


 まだ本当の事を話すか、隠し通すか決め兼ねている時に、この状況はあまりにも急過ぎる。

 チラリと向かいを見ると、間宮は加藤と談笑していた。


 (愛菜はやっぱり凄いと思う。

 本当に分け隔てなく、誰にでも楽しそうに話せる事が羨ましくて仕方がない。

 私なんて、もうご飯が喉を通らなくなっているのに……)


「志乃?」

「瑞樹さん。瑞樹さん……?」

「……」


 ボンヤリとした思考の中で、自分を呼ぶ声が小さく聞こえた気がした。


 現実なのか、妄想の中なのか、ハッキリと意識しないまま俯いていると、加藤の声の中に違う声が混じっている事に気が付き、視線をゆっくりと正面に上げていくと、そこには少しこちらに身を乗り出している間宮がいた。


「瑞樹さん!?」

「ひ、ひゃい!!」


 (あっ……やらかした。)


「あははは! 志乃どうしたの? ひゃい!って」


 加藤が瑞樹の返事に吹き出すと、同室の神山達も可笑しそうに笑っている。


 あぁ……、穴があったら入りたいって気持ちが初めて分かった気がした。

 恥ずかし過ぎて顔が一瞬で真っ赤に染まり、若干変な汗まで出てくるのを感じる。


「瑞樹さん? 気分でも優れませんか? 朝食も進んでいないようですが……」


 誰のせいだよ!と言いたい気持ちをグッと堪える。


「大丈夫です。朝はいつもこんな感じなので」

「そうですか。それならいいのですが……」


 瑞樹が極力平静を装っていると、間宮が瑞樹のトレイをジッと見ていた。


「な、なんですか?」

「いえ、食パンのミミは食べないだなと思いまして」

「そうなんですよ! 間宮先生! 私も気になってて毎朝志乃に言ってるんですけど、嫌いだからって食べてくれないんですよね!」


 間宮に同調して加藤も瑞樹がミミを残す事に、困った顔を向けてくる。


「ほ、ほっといてよ! 嫌いなんだから仕方ないじゃん! 別に食べないと栄養的に問題があるわけじゃないんだし」


 瑞樹は口を尖らせながら、加藤の言い分を否定した。


「それはそうですが、トーストしてある食パンのミミは香ばしくて、凄く美味しいと思うんですけどね。勿体ない……」

「じ、じゃあ! そんなに好きなら、私のもよかったらどうぞ!」


 間宮に少し馬鹿にされた気がして、ムッとした瑞樹は食パンのミミだけが残った皿を間宮に差し出した。


「え? いや、でも……」

「きゃあ! 志乃ってばマジか!」


 皿を差し出されて焦っている間宮の反応が瑞樹にはよく分からなったのだが、すぐさま加藤が両手を頬に当てて騒ぎ出した。


「え? なに?」

「だって、その食パンってミミをちぎって食べたんじゃないよね!?」


 加藤にそこまで言われて、「あっ!」と初めて自分がとんでもない事をしようとしている事に気が付いた。


「じ、冗談に決まってるじゃないですか……」


 顔からというより、首から顔全体にかけてボンッ!と音が聞こえてきそうな程、瑞樹は真っ赤になりながらおずおずと差し出した皿を引っ込めた。


 間宮も気まずそうに、人差し指で頬をポリポリと掻きながら苦笑いを浮かべた。


 そんな間宮と瑞樹のやり取りを見ていた、瑞樹狙いの男子生徒達の視線が間宮に突き刺さる。

 講師としては絶大な信頼を得ている間宮だったが、それとこれとは別問題のようだ。


「あの、周りの視線が凄く痛いので、お先に失礼しますね」

「あはは! 志乃信者は怖いですからねぇ」

「な、何言ってんの! そんなのいないから!」


 加藤が視線の出所を眺めながら悪戯っぽく笑うと、慌てて信者なんていないと否定する瑞樹は相変わらず真っ赤なままで、肩が少し震えていた。


「瑞樹さん。そんなに硬くなっていると、実力を発揮出来ませんよ」


 決してテストの事を考えて硬くなっていたわけではないが、間宮にそう言われて柔らかい笑顔を向けられると、不思議と肩の力が抜けて羞恥で赤くなった顔が引き締まっていく。


「はい!」


 瑞樹は間宮の目を真っ直ぐに見つめて、元気に返事を返すと加藤が拗ねるように口を挟んでくる。


「あれ~? 志乃にだけエールとかズルくないですかぁ?」


 そんな加藤の頭にポンと間宮は手を乗せた。


「勿論、加藤さんもですよ」


 間宮はそう告げると、瑞樹と加藤を手招きして3人で顔を合わせる。


「瑞樹さんと加藤さんだけではなく、僕の講義を受けた生徒全員がCクラスの卒業を願っています。そうクラスの皆さんにも伝えて下さい!」


 間宮の力強い目を見た瑞樹と加藤は、お互いの目を見て頷き合った。


「はい! 頑張ります!」


 頼もしい返事を返す2人の表情を見て、間宮は満足したのか「それでは失礼します」と、そのまま食堂を後にした。


 その後瑞樹はCクラス全員に間宮の伝言を伝えて回り、それを伝え聞いた生徒達は気を引き締め直してテストの準備に取り掛かった。


 ◇◆


 テストは午前9時から始まった。


 藤崎が言っていたように、講師達はテストが始まると待機室へ集められる。

 待機中、殆どの講師達は手持ちのタブレットで、各担当クラスの解答画像のチェックに余念がない。

 しかし間宮はタブレットを立ち上げる事すらせずに、持ち込んでいた文庫小説に視線を落としている。


 そんな間宮の様子を他の講師達が横目で見ている中、もう1人タブレットを立ち上げていない講師が間宮の前に立って話しかける。


「何と言いますか、間宮先生って感じですね」


 クスっと笑みを浮かべて、そう話しかけたのは藤崎だった。


「僕がタブレットを見て、生徒達の点数が上がるのならいくらでも見ますけど、僕がしてあげられる事はやったつもりですからね」

「……そうですね。以前の私ならモニターと睨めっこしていたと思いますけど、私も私なりに精一杯やったつもりですから」

「えぇ、そうですね」


 間宮と藤崎の会話が耳に入った講師達が、1人また1人とタブレットを閉じていく。


「皆さん! ここで待機していても仕方がありませんから、宜しければテラスに出てお茶でもご一緒して頂けませんか?」



 周りの行動に気が付いた間宮は、待機室にいる講師達にそう提案した。


 これには、流石に藤崎を含めた全員が驚いた。


 確かに、テストが終わるまで講師達にする事はなかった。

 だが、会社の指示でこの場に待機しているのに、勝手に出て行こうと言い出したのだから、驚くのも無理はなかった。


 間宮の突然の提案に静まり返った室内に「あら! それはいい提案だわね」と待機室の入口から声がした。


 全員が振り向くと、そこにはゼミの責任者である天谷が立っていた。

 室内の空気が一瞬で張り詰め、講師達の表情が一気に強張っていく。


 ……間宮を覗いては。


「天谷社長、どうしてこちらに?」

「テストの後に、あなた達を含めたクラス再編成の会議の為にね。予定が空いたから早めに現地に入ったのだけれど、時間を持て余していたところだったから、そのお茶会に私も参加させてもらえないかしら?」

「えぇ! 勿論です!」


 間宮は笑顔で歓迎したが、他の講師達は心底驚いていた。


 場所をテラスに移して、天谷を含めた全員が席に着いた事を確認した間宮は、それぞれの注文を聞いて回りだした。

 天谷と同じテーブルに着いた藤崎は居心地が悪かったのか、率先して間宮の手伝いを始める。

 注文を集め終えた2人はカウンターで全員分の注文を通して、飲み物が出来上がるまで待っていると、藤崎がたまらず間宮に問いかけた。


「ちょっと間宮先生!」

「はい?」

「こんな事して大丈夫なんですか!? 本当に社長まで参加してしまってますけど」

「え? 参加したいと言ったのは社長ですし、何も問題ないと思うのですが?」


 正規雇用を希望している会社の指示に従わずに、勝手にお茶会を開いた上に、会社のトップを参加させておいて問題はないと言い切る、間宮の図太い神経を疑わずにいられない藤崎だった。


 注文した飲み物を配り終えた2人は、天谷と同じテーブルに着き珈琲を一口飲んでホッと一息ついていると、天谷が口を開いた。


「それで? 間宮先生」

「はい、なんでしょうか?」

「わざわざ指示に従わずに、勝手にこんな席を設けたのには、何か理由があるのでしょう?」


 天谷は少し睨むように、間宮を見てそう問う。


「う~ん……本当に皆さんとお茶をしようと思っただけなんですけど……駄目でしたか?」


 間宮は頬をポリポリと掻きながらそう答えると、天谷を含めた全員が呆気にとられた。

 皆、てっきり何か目的があって誘ったのだと思っていたからだ。


「ふふふ! まさか本当に何か狙いがあったわけではなかったのね」


 予想外の返答が返ってきた天谷は、思わず吹き出してしまう。


「はい。強いて言えば、講師達の親睦が目的ですかね」

「……そう。確かにこの合宿は皆さんの正規雇用のテストを兼ねているけど、それはあくまでも講義の出来や結果だけであって、それ以外は敵対視する必要なんてないものね」


 さっきまでの目つきが柔らかくなり、天谷は間宮の提案の意図を組み講師達に詳細を話し出した。


「そういった空気が生徒達に伝わってしまうと、講義の質が落ちてしまう恐れもある。でも、この場でそんな空気を一掃出来るなら、このお茶会は大歓迎よ! そんな集まりに私も参加出来たのなら光栄だわ」


 天谷はそう話して、間宮の様な柔らかい笑顔を講師達に向けられると、気まずそうに目を合わせた講師達は顔を天谷に向ける。


「はい! 天谷社長のお言葉を聞いて、我々も心が洗われた気分です! 我々は生徒達の大事な分岐点に関わっている事を、分かっている気になっていただけかもしれません」

「そう! そう言って貰えると、私も嬉しいわ。明日からの講義期待していますね」


 講師の1人が清々しい表情で天谷にそう話すと、天谷も嬉しそうにこれからに期待すると述べると、「はい!!」と講師達が覇気のある返事を返した。


 そんな講師達をニコニコと眺めていた間宮の元に、別のテーブルにいた奥寺が近付き声をかけた。


「間宮先生!」

「はい」

「お茶会を開いて下さってありがとうございました。それでこの貴重な時間を講師達で、明日からの講義について話し合いたいと思うのですが、その場を間宮先生に仕切ってもらえませんか?」

「僕がですか? まぁ、そうですね。僕が言い出した事ですから、無責任な事は出来ませんね! 僕で良ければ喜んでやらせて頂きますよ」


 奥寺の申し出を間宮が快諾すると、早速一番大きなテーブルに講師達が集まり、明日からの講義について話し合いが始まった。


 間宮を中心に、色々な意見の交換がされる様子を見ていた藤崎は、同じ様に間宮達を眺めていた天谷に声をかけた。


「天谷社長、少しよろしいでしょうか?」

「えぇ! もちろんです」

「以前から気になっていた事なのですが、何故英語のAクラスの担当が私だったのでしょうか?」


 ただでさえ天谷が連れてきた講師だった上に、講義内容を見れば間宮が当然Aクラスを担当するのは当然なのにと、藤崎はずっと抱えていた疑問を天谷に尋ねた。


「そうね! そう考えるのは無理もないでしょうね。先に結論から言わせてもらうと、間宮先生は最初からCクラス担当と決まっていたのよ」

「え? どうしてですか?」


 天谷は初めから、間宮がstory magicという特殊な講義をする事を知っていたはずだ。


 それなのに、何故Cクラス担当を命じたのか理解出来なかった。


「藤崎先生も間宮先生の独特な講義を見たでしょ? あれは英語が苦手な生徒達のレベルを底上げするのには、最も適した講義方なのよ」


 それは理解出来ると、藤崎は大きく頷く。


 事実、あの講義を受けた生徒達のレベルは一気に引き上げられたのだから。


「逆に言えば、苦手な生徒達のレベルは引き上げられるけど、そこから個々のレベルアップを図ろうとすると、あの講義方では効率が悪いのよ」


 そこまで聞かされて、藤崎は天谷が何を言おうとしているのか気付き、目を見開いた。


「そう! だからそこからは、藤崎先生と村田先生に間宮先生が上げてきた生徒達の更なるレベルアップをお願いしたいのよ」


 間宮に対する劣等感のような感情が、綺麗に消えていく。

 視線を天谷から集まって討論している間宮に向けると、自分でも驚くほど穏やかな気持ちになった。


「それは適材適所という捉え方でよろしいですか?」

「えぇ! それでいいわ。それとついでに話すけど、私の考えを聞いて気が付いてるかもしれなけれど、最終的にAクラスを担当している講師が正規雇用者になれるとは限らないわよ」


 そういう判断方法だと、現在一番成果を出している間宮が採用されない事になってしまうのだから、それは当然だと藤崎は頷いた。

 天谷は続けて、正規雇用の判断はあくまで合宿中にどれだけ生徒達の意識改革がなされたかと、最終テストの結果を総合して決める。

 だから、最終担当がAクラスだったからといって採用が決まるわけではなく、あくまで生徒達自身の反応を吟味して決定する事になっているから、好きなようにやればいいと藤崎に話して聞かせた。


「はい! ありがとうございます! ご期待に添えれるように精一杯努力致します!」


 藤崎はスッキリした表情で、改めて天谷に誓いをたて頭を下げて、間宮達の元へ駆けて行った。


 その後、誰もこの場を離れる事なく、昼食も皆で一緒に食べて密度の濃い話し合いは続き、気が付けばテストが終わる15時になっていた。

 ここで天谷は会議の為に席を立ち、それを機に講師達の討論会は解散の流れになった。


 テストを終えた生徒達は、結果が出るのが17時の予定だった為、各会議室から一斉に賑やかな声と共に出てきた生徒達の姿が、中間テストが終わった事を告げた。

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