狙撃手Vs狙撃手の息詰まる駆け引き。相手の情報を得れば得るほど、そこに想いが入ってしまう。短編と思えないほど濃厚な作品です。
スナイパー同士の戦いは、どこか恋にも似ている。相手の癖を考えを思考を生き方をトレースするように理解し、そして待って……射つ。いつしかそれは恋にも似る程に相手を理解して、そして……。理解すればするほどに敵である。理解すればするほどに戦える。そして、最期にはどちらかが撃ち抜く。ただ、それが砂に彩られたスナイパーのサダメ。