6日目 石巻→歌津(被災地注意)

6日目 石巻→歌津(被災地注意)


8月最終日の31日 出発は11時45分 天気は曇りです。


出発遅くない?と言われそうなので言い訳をさせてください。。

ひとつは宿泊地の問題、宿泊については今度しっかり説明します。

基本的には漫画喫茶の夜間フリータイムを利用しています。

なのでお店によりますが多くの場合は12時間パックを利用します。

つまり基本入店の12時間後なので

日が変わるころに着いたら出るのはお昼って事ですね。

まあそこは到着の遅い自分が悪いのですが被害も自分だけなので。

もう一つは『お店は基本昼ごはんから』朝は開店してないんですよね。

3日目は朝7時に出てますが美味しそうな店は全部まだやってない。

「お昼に出てれば食べれたのに…」のストレスはやばいです。

縛りの関係で結局食べれるのは11時過ぎ。体も心も持ちません。

なので 出発地でお昼→真ん中で夕食→宿泊地で夜ごはん

が一番ストレスがなく自然とこの生活リズムになりました。


さてまずは石巻駅周辺の散策です。

昨日はあまり暗くて見られなかった石ノ森キャラクター達を見に行きます。

ゴレンジャー、仮面ライダー、サイボーグ009、ロボコン、キカイダー…

佐武と市捕物控は結構マニアックだと思いますが網羅されてますね。

町のいたるところに存在感を放ちつつ溶け込んでいてもはや住人です。

009のステンドグラスはとてもきれいで芸術品です。一見の価値あり。

散策していると『石巻まちなか復興マルシェ』を発見。

お食事処や地産の店もありましてお刺身のパックを買ってその場で食べました。

お醤油とわさびもサービスして貰いました、カツオ美味しかったです。

お昼も食べたので13時30分石巻を出発して女川に向かいます。

天気は変わって晴れに。私は暑さに強いので晴れの方が好きです。

398号線コバルトラインはとても景色が良いです。

風を受けながら海と山を見て走るのは最高ですね。

14時10分女川町へ到着。

この後30分ほど進んだ所でホタテのお刺身を格安でいただきました。

ご飯もいただいたのでですがお店を失念。

(お店の方との話に夢中で撮影し忘れる)

コンテナ村かその近くだと思うのでご存知の方いましたら一報ください。

美味しかったです。


被災地をひた走っているのですがあまり情景が説明できません。

旅のきっかけでもお話ししましたが

「震災前からこうだった」のか「震災でこうなった」のか

よそ者の自分には判断がつかないのです。

なのであまりうかつなことは書きたくないのでご了承ください。


16時工事車両が道を塞いでます。

理由は片面通行止めのせいで小さい渋滞が起きてる模様。

東京では大体人が止める物ですが移動式信号機とタイマーで管理されてます。

なので人力より待ち時間はかかりますが合理的ではありますね。

その先には『崎山展望台』海と山がの眺望が最高ですよ。


ここからは仮設住宅の多い地区でいくつも看板が出てきます。

私は震災ボランティアの折にたくさん目にしましたがそれでも心苦しくなりますね。


17時過ぎに雄勝に到着。大量の土砂や撤去予定の建物がたくさん。

がらんどうの学校や公民館を見ると物悲しくなりますが

「おがつ ふっかつ ぜったい勝つ」の横断幕に強い心を感じます。


雄勝を抜け18時20分石巻市立大川小学校へ。

私があえて語る事もないですが児童74名が亡くなった痛ましい場所です。

献花台は夜間照明がかけられ、この時間でも訪れる方がちらほら。

道中で買った石巻名物の『ちゃきん』をお供えしてしばし黙祷。

食べ物を置いていくと野生動物のエサになってご迷惑なので回収。


凄惨さを語る必要もないのでそれについては何も書きません。

でも学校近くの橋の上から北上川に落ちる夕日の美しさを見た時。

「在りし日の大川小学校は素敵な所だったんだろうなあ…」

と思いをはせずにはいられませんでした。


さきほどお供えした「ちゃきん」を美味しくいただきまして18時45分再出発。

20時『南三陸町へようこそ』そしてこの旅最大の危機に見舞われます。

というのも今までの内陸の道と比べ海沿いは距離があてにならない。

細かいアップダウンの連続で太股が爆発!

休憩場所もなく仮設のコンビニは閉店済み(19時ごろ閉店)

『気仙沼まで37km』の看板を21時に確認した後宿泊地まで写真無し。

宿泊地についたのは23時30分を過ぎた頃でした。

この旅で走行中に2時間30分写真を撮影しなかったことはこの時以外ないです。

写真撮影する体力もなく、ただただアップダウンへの愚痴を言いながら漕ぐ。

唯一の救いは周囲に誰もいない事と、街灯もほとんど無い事。

誰もいない事これ幸いと何度発狂して絶叫した事か…

とりあえずこれまでの6日間の暫定一位の辛さでした。

歌津の見慣れた場所に出た時、涙が出るかと思いました。


この旅初めての漫画喫茶じゃない宿泊地に到着。

震災ボランティアの時にお世話になった宿泊場所です。

ボランティアじゃなくても泊まれます。(料金が違うかも)

夜中もやってるコンビニが近くにあって本当に良かった。

地の物縛りがあるので『雲丹ホタテ』という珍味とおにぎりを食べて就寝。

あー!自分の部屋って素晴らしい!脚伸ばして寝るの最高!!


走行距離は84kmと少な目だったけどもっとも疲れました。

走行時間の撮影も忘れるほどの疲れ…約9時間というところです。

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