2日目 牛久→茨城県・常陸大宮

2日目 牛久→常陸大宮


8月27日

旅の2日目の出発は朝の9時50分

今日も良い天気、気持ちよく走れそうだ。

最初の目的地は『牛久大仏』

噂ではかねがね聞いているので実物を見るのが非常に楽しみ。

延々と続く田園風景を見ながら漕ぎ続けていると10時38分遠くに頭を発見。

この距離の空気感見覚えがある、そう昨日見たスカイツリーさながらである。

「ウルトラマンとかガンダムが実際いたらこんな感じに見えるんだろうなあ」

と思いながら漕いでいたのだがもちろん牛久大仏の方が倍以上大きい。

空気遠近法がかかって青みがかって見えるのが神々しい。

そこから10分大仏を目指して漕ぎ続けようやく到着。

ここに来るまでにいろんなアングルから見る事が出来た。

そしてその度に遠近感がバグってしまう。

大木はブロッコリーに、トラックはミニカーに。

このスケール感は実物でないと味わえないなと心底思ったものだ。

10時53分に入り口に到着。相棒とはひとまずここでお別れ。

サドルをぺしぺし叩いて(お疲れさま)ここからは自分の足で歩くのだ。

まずは1000分の1のご尊顔がお出迎えしてくれるのだがすでにデカい。

実像と見比べる事も出来てとても面白い。

そして実物大の螺髪(らほつ)頭のクリクリの一つがデンと置いてある。

そのパンチパーマのクリクリひとつでなんと直径1m、200kgである。

そしてそれが480個も頭に搭載されているのである!ひえー。

まだ本像にたどり着く前なのにスケールの大きさに圧倒されてしまった。

さあこの高揚感をもって本尊に行くぞー!


と思いきや気が付くとおさるさんを観ていた。かわいい。

『たのしいステージ』にておさるさんとぶたさんのショーが始まったのだ。

私は動物好きなのでしっかり楽しませてもらった。

こざるがぶたさんの背中に乗って移動するのはめちゃ可愛い。鼻血ものだ。

ショーが終った後はそのまま併設されている動物園にも行った。

ヤギ、リス、モルモット、ウサギ、孔雀…

さっきのショーに出ていたメンバーも間近で見る事が出来た。

これだけでも満足度は高い、親子で来ても十分楽しめる内容である。


気付けばもうすぐ12時…愉しみすぎたか?

ようやく大仏様の元へ向かい…え?中に入れるの?

大仏様の中に入れることも驚きだが広さにも驚いた。余裕で住める。

そしてエレベーターも完備、大仏様の胎内である事を忘れてしまいそう。

胎内には様々な展示物があり、歴史や仏教について学ぶ事が出来ます。

また胸の位置に窓があり、そこから外の景色は絶景です。

窓は3つあるのですがその理由はぜひ訪れて確かめてみてください。


展示品を余す事なく堪能して出口でお土産を買ったらすでに13時過ぎ。

この旅最初の観光だったのでフルパワーで楽しんでいるがペースがわからない。

まあ、おいおいわかってくるでしょう。後悔しないように楽しもうじゃないか。

とはいえ入園料の800円の元は十分取ったのでいよいよ出発。

相棒と合流してまずは水戸を目指すぞ!(ぺしぺし)


14時11分に土浦駅に到着。

実は初日の目的地は最初土浦だったので少し感慨深い。

初日の走行距離が少なかったのはこれが理由。

でも「牛久大仏が見たい」の一存で牛久にしてよかった。名采配である。


14時30分「水戸まで41km」の看板を見つけたのでお昼休憩。

今日ここまでの走行距離は約30km、一息入れる事にしよう。

とここまで食事に関する描写が無かったのだがこれには理由がある。

それはこの旅のルール「基本的にご当地の物を食べる」である。

この旅はあくまで旅行、修行ではないのだ。観光とグルメを楽しむ。

それが大前提でこの計画はスタートしている、その理由もおいおい語る事にしよう。

ところが早くも計画が破綻した。昨日の夜ごはんである。

お店も何もやっていなかったので確かスーパーで値引きのお弁当を食べたのだ。

私はこの旅で食べたものを全て写真に収めているはずなのだがこの写真はなかった。

写真に収めたくなかったほど悔しかったのだろうなあ。


そんなこんなでお昼は「はま寿司」で食べる事にした。

え?と思う人もいるだろうがこの「基本的にご当地の物を食べる」

というルールはチェーン店でもご当地チェーンならOKなのだ。

パクパクっと5皿ほどつまんで出発。このスピード感はアリだな。


15時10分 かすみがうら市にようこそ!

しばらく進むと『水戸まで32km』の上に『仙台まで277km』の文字が!

この仙台のラスボス感!この277kmが減っていくのが楽しみだ!


小美玉市に入る頃には16時を過ぎ、漕ぎやすい気候に。

とても綺麗な花の道があって目の保養になった。

その後もとにかくひたすら漕ぐ漕ぐ、そして17時20分ようこそ水戸市へ。

水戸県庁を横目に17時45分銭湯に到着。

一日中炎天下の中自転車をこぎ続けているので汗はダクダク。体はクタクタ。

加えて昨日の夜に入りそびれているのでもう限界である。

日頃銭湯には行かない開放感に加え、脚の疲労もかなりキていたので

とにかくリフレッシュできた。

そしてこの旅のルールに「お風呂は毎日銭湯へ」が追加されたのだった。


しっかりリフレッシュできたのはいいが今日の目的地はまだまだ先。

千波湖の野鳥と少しだけ戯れた後は水戸駅へ。

水戸と言えば納豆ですか?いいえアンコウです。

アンコウの唐揚げ、湯引き、雑炊のセットを頂き大満足。

これだよこれ、これがやりたかったんだよ。

昨日の夜の悔しさが浄化されていくようだった。ごちそう様でした。


食べ終わって店を出たのが21時過ぎ、風呂も入って夕飯食べて。

後は寝るだけとならないのがこの旅の辛い所です。


22時ようこそ那珂市

そして目的地の常陸大宮に着いたのは22時40分でした。

牛久大仏を堪能した借りは大きかった…がくっ。

倒れこむように宿泊地へと向かうのだった。


2日目 牛久→常陸大宮 走行距離99・7km


明日は郡山まで行くぞー!


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