第十四考「文章の書き方を考える② 三点リーダーについて」

 はい。 では前回に引き継いで、指摘があった事を書きましょう。

 皆さん、三点リーダーは二個並べて書くのが常識と言う話は、聞いた事くらいあると思います。 まさにそれを指摘してこられました。


 「○○○……」←これですね。 三点リーダーは二つ並べろ。


 知ってますよ、それくらい。 私の場合、わざと場所によって一つにしてるんですから……

 言葉、台詞の間を表現する為に、私はわざと三点リーダーを一つにしたり、二つにしたり、その時々で使い分けているんです。

 喋る時でも、間が異なる事ありますよね? いくらそれが文法の規則だからって、そこまで統一する必要ありますか? 私はそれよりも”間”を伝える手段として、三点リーダーを一つにしたり二つにしたり、その時々によって変えてた方が良いと思ってるんです。

 全部同じ三点リーダー二つ並びだったら、その間の違いはどうやって表現するんでしょうか?

 これが書籍化する為に直して欲しいとか、編集をやられている方の意見なら分かるんです。 まぁ、それでも何故ですか? ってなりますけどね(苦笑)

 その三点リーダーを二つ並べると言う決まり。 いったい誰がどう言った意味で決めたんですか? もし理由も知らずにそうしているのだとしたら、何故ですか?


 皆がそう言うから? それが決まりだから?


 そこで思考停止してません?

 いや、別にそれを律儀に守りたいなら、守ってくれたら良いんですが、押し付けは迷惑以外の何ものでもないですよ。 少しでも感情が伝わる様に考えて、理由があってやってる事なので……


 因みに、調べてみたところ、


―― 抜粋 ――


 元々リーダーは日本語に存在しない記号であり、英文から流入しました。


英文での使用方法と、昔の活字(パソコンなどで文章を制作しない時代、金属のスタンプのようなものを使い、すべての印刷物の文字を作りました)で、「リーダーを2コ並べたもの」と云う繋がった状態で1コに数える記号がありました。


1コ、または2コでしか並べられなかった(無理矢理、そうした字面を作るとすると、とても面倒なことになった)ので、かつては「1コ」あるいは「2コ(こちらが標準)」だったのです。


そうした時期は、とても長かったですから、まるで文法の規則のように「リーダーは2コ並べる」のが絶対のように勘違いしている人も居ますし、そうではなくとも、非常に見慣れているために、2コでないと、違和感を覚えたり、読みにくいと感じる人も居ます。


――――――――


 だそうです。


「「リーダーは2コ並べる」のが絶対のように勘違いしている人」


 勘違いだって。 別に理由ないじゃん。

 私は私なりに理由をつけて、あえて一個、または二個、長い沈黙ならば四個だろうと間を表す為に使います。

 きっと固定概念が強すぎて、読みにくいと感じると言う事ですかね?


 文法も日々進化して、新しい造語が広辞苑に載る昨今、いつまでそんな意味の無い事に拘ってるのか、私からしたら謎でしかないです。 意味があるなら良いんですよ。 意味があるなら……


 この事を知っても、あなたはその文法の規則のように「リーダーは2コ並べる」のが絶対のように勘違いをしたまま、それを続けますか? 別に続けてもいいけど、それを指摘している時点で、勘違いを晒してる様なものですよ。


 そんな事に拘るよりも、物語の内容をもっと拘ってください。

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