【7】聞き分けのないトカゲをボコります

 一行はリザードマンの村に到着した。


『ソール先に行って事情を話してくれ』


『ああ、私に万事任せておけ!』


「何だよ、あの自信……嫌な予感しかしないよ」


 ソールが戻ってきた。


『健汰、良かったな。

 親父に話したらその者が本物かどうか戦って決めるそうだ。』


はい!予想通りでした!


『は?お前なに話に行ったの?』


『普通に話してきたぞ。

 健汰が強きものでこの世界の支配者になると』


『いやいや!

 まず俺の名前を出してお目通り願う手はずだったよね?

 あれー……?俺、間違って伝えちゃったかなー?』


『いや、合ってる。

 ソールの脳ミソが死んでる事が原因だ』


『1番めんどくさい展開じゃん!

 じゃーもういいよ。その戦士連れてこいよ』


『なんだ?ノル気じゃないか?

 了解したぞ!10人程いるんで宜しくな!』


 ソールはウキウキしている。


『いや、多いな!

 アイツのボンクラレベルを見謝っていた……』


 ゾロゾロと戦士が出てきた。20人程いるだろうか……


『倍だし……あのーいいですかね?

 めんどくさいので纏めて掛かって来て下さい』


『人間ごときが!いいだろう!殺して食ってやる!』


 一斉に掛かって来たが健汰は魔法陣を出したあとに、一言だけ【気絶】と言うと、襲い掛かってきたトカゲは漏れなく全員気絶したのである。


『!?

 そなた、何者だ!?』


『戸河健汰だ』


『あの伝説の!このバカ息子が!何故それを先に言わん!!』


 思いっきり拳骨をされるソール。


『言ったではありませんか!強きものが来ていると!』


『強きものと戸河健汰様は別物だろーが!

 この愚かなバカ息子をお許しくだされ!』


『バカは知ってるからいい。

 俺の元に付くか?リザードマンの族長よ』


『仰せのままに!』


『お前ら絶対に俺が指示を出すまで動かんようにな』

 

脳筋軍団は何するかわかんねーから、放置プレイは厳禁だよね……


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