【8】魔人とはビッチの集まりですか?

『ウラン、この流れでいくとお前もやらかす。

 一緒に行くから親父に会わせろ』


『おっけー』


 よし、これが1番スムースだろう。

 最初からこうするべきだったな。


『さっきからまぁまぁ歩いてるけど魔人族はどこにいるんだ?』


『え?ああ、言ってなかったね、地下だよ』


『先に言えよ!マラソン並みに歩いたわ!面倒臭い奴だな!お前も!ウラン!もう、こうなったら……記憶を読むぞ』


 ここか、魔人族の村へ召喚。

 うわー……如何にもって感じ……ファンタジー全開ですやん。


『ウラン親父さんを紹介してくれ』


【魔人たち】

 《わーウランだー!》《何それ彼氏?》《セフレ?》《イケメンじゃん!》《お兄さん私なんてどう?》


 んーと、これは……なんだ?ビッチ族?寧ろビックリなのは、魔人ってセフレいるんだ。って事。何かさぁホントまともな奴いないのか?何かもう、前回同様、嫌な予感するけど……

 いやいや、ワンチャン親父さんは大丈夫だろう……と信じたい』


『パパーただいまー』


 おー!帰ったか!ん?君は?……娘はやらんぞ!どうしてもって言うならワシを倒していけ!人間ごときが!!名をなのれ!』


 そう言うと、上半身裸になりゴリマッチョが姿を現す。


『ほーらね……そんな気がしてましたよ。俺の名は戸河健汰と言うものだ』


『なんと!?それは大変申し訳ございませんでした!

 あなた様になら娘を頼めます!生涯の伴侶にしてあげて下さい!』


『いや……いらねーから……それよりも戦いを鎮めたいと思って参った次第だ』


『……申し訳ごさらぬが……それだけは承服出来ませぬ』


『理由は?』


『人間と仲良くなぞ出来ませぬ。

 人間とは……願いが1つ叶うと何でも欲しがる欲深い生き物だ。

 奴らが支配する世など……』


『俺でもダメか?

 俺はこの世界に来たときに色々と説明を受けた。

 結果、俺が考えたのは《人》《亜人》《魔人》《妖精》その他。

 この全ての種族には、戸河健汰の名に置いて種族の支配をさせない。

 この世界に腐った王は存在させない。

 俺がこの世界の神になる。

 この条件だったらどうだ?」


 ………………

 …………

 ……


「我が眷属になり忠誠を誓うか?

 断るなら一先ずこの話はなしだ!』


『伝承か……承知しました。

 魔人族総勢1万!戸河健汰様に忠誠を!』


 健汰は眷属の紋章を刻印した。


『1度戻るか。

 そうだ、リザードマンと魔人族それと俺で一旦話し合おう。

 5名までの供を許す。場所は俺たちの城だ。

 ソールとウランは道案内してあげてくれ』


 俺は先に戻ることにした。

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