傷
私は、どうしてここにいるの?
全てをやり直したかったのに。
私は自分が嫌いだ。すぐ他人を傷つけて悦に浸る。我に返ったときに陥る自己嫌悪。
自分を変えたいのに本能が誰かを傷つけてしまう。傷つけるためにこの病棟に来たわけじゃない。誰かを救いたいから、看護師になったのに。
また、同じ過ちを繰り返す。病棟にいる限り私は変わることが出来ない。
…それにこの病棟は狂っている。私と同じように。自分の利益のために何も罪のない人間を利用する。たとえ能力者であったとしても間違っている。
思っていたとしても私には声を上げる権利はないと思う。
他人をすぐ傷つける人間は、生きる理由も資格もないと思うから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます