第10話Benvenuti in italia《ようこそイタリアへ》
「
「
「かーさま!ダグラス先生居たよ!」
「あら、ほんとね」
「
「
ダグラス先生にハグされた。
「ダグラスさん、お世話になります」
「ハイ、ヨロシクネ」
かーさまにもハグしてた。
「
「
「
「
「かーさま。もう行きますだって」
「そうなのね。わかったわ。でも文生は凄いわね。もう普通にイタリア語話せるなんて。(子供の吸収力って凄いわね。それとも文生が凄いのかしら。なんて、親バカよね。)」
「えへへ。かーさまに褒められちゃった」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この後はイタリア語会話は日本語書きにします。翻訳面倒なので。後、男性名詞と女性名詞を間違えて書いてるかもなので、本文のイタリア語会話は正確ではありません。
ご了承下さい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◇
「ダグラス先生、どれぐらいで着くのですか?」
「うん?渋滞してなければ15分位かな」
僕達は今、ダグラス先生の車でかーさまと一緒にダグラス先生のお宅に向かっています。
ミラノ・リナーテ空港から有料道を走っていると、どんどん赤い屋根の建物が増えてくる。
レンガ造りの家可愛い。
有料道をおりて、近くの大きなマーケットを横目に眺めながら集合団地の駐車場に車を停めると、これからお世話になる先生のお家に案内される。
「あらあら、いらっしゃい。文生ちゃん。遠くて大変だったでしょ。ゆっくりしてね」
「ありがとうございます。お世話になります。ジュリアお婆様」
ジュリアお婆様にもハグされた。
「香生さんも、ようこそいらっしゃいました。歓迎するわ」
かーさまもハグされてた。
「かーさま。ジュリアお婆様が歓迎するって!」
「あら、こちらこそ4日ほどお世話になります」
「ジュリアお婆様4日ほどお世話になります。だって」
「ふふ。ゆっくりしていってね」
そして、僕は基本的にはミラノ日本人学校に通い、放課後や祝日にミラノ音楽院や先生の自宅でレッスンを受ける事になった。
そして、夕食はホームデリバリーで豪華な夕食を用意してくれていた。
4人で食事かと思っていたら、お隣に息子さん夫婦が住んでおり高校生の娘さんの3人を合わせた7人での晩餐となった。
娘さんの名前はマルティーナさんといい、皆からティーナと呼ばれていた。
ティーナお姉ちゃん?と首を傾げて聞いたら、凄い勢いでハグされた。可愛いいなーこの子!お持ち帰りしてもいい?とか騒いでいた。
食事が終わりお茶を飲みながらティーナお姉ちゃんと話していたら、今、将来料理人になるべく勉強を頑張っているらしい。
ティーナお姉ちゃんのお母さんは料理研究家でいろいろ本を出版した上に自分の料理教室も開いているらしい。因みに今日の晩餐はデリバリーとお母さんのエンマさんの持ち込み料理も含まれている。
お父さんのロレンツォさんは、商社にお勤めらしい。先生の様にヴァイオリニストは目指さなかったようです。
そんな経緯もあり、ダグラス先生は僕に特に目をかけてくれるようだった。
最後に、先生と一緒に皆の前でヴァイオリンを弾いた。
皆、凄い喜んでくれた。ティーナお姉ちゃんはずっと凄い凄いと拍手してくれた。
とても嬉しかった。かーさまもずっとニコニコしていた。
楽しかったなー。
◇
「zzz」
(くう、何も考えずに寝れる子供の私が憎い!この後する事山積みなのに。
ええと かーさまと生活に必要な物、留学ビザの更新手続きの仕方を覚えたりミラノでの文生の口座立ち上げ等の初期段階のやり取りを4日間(以降はマックイーン家に引き継ぎ)で行わなければならないので、実はあまりのんびり出来ない。
それに、住み込みでレッスンを受けられるなんて、レッスン代どんだけ掛けているんだ。考えるだけで恐ろしい金額になっていそうだ。後でこっそりと少しづつ親の口座に送金しておこう。何名義で送金するかも頭の痛い件ではあるが。自分の心の安寧の為に、なんとか考えよう。
あと、かーさまがいる内にフリーのシムも契約しなければ、ノートパソコンはSkype用にあるからいいとして、後はイレギュラーが起きない事を祈ろう。
裏クレカの更新カードの送り住所も変えないと。その為のダミーの事務所の購入手続きしないと。
どないしよ。
ネットで購入て出来たっけ?日本にいる内に済ましておけば……て小学生じゃ、元々無理だったな。
はは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます