第182話【Breakfast】

ロダンの屋敷にて。

皆で朝食を取っている。


「ベルーズさん、 目玉焼き作るの上手いねぇ」


【オーギュストの龍】リーダーが褒める。


「恐れ入ります」

「個人的にはオーバーミディアムが好きですが」

「私はターンオーバー」

「私は」

「止めるんだ、 皆、 食べ物の種類で揉めるのは不毛だ」


【オーギュストの龍】リーダーが諫める。


「所で【オーギュストの龍】リーダー、 質問が有るのですが」

「何だいシエン?」


床に座りながらもぐもぐとトーストを食べるシエン。


「一体何時まで滞在するおつもりで?」

「本来の予定なら3日位かなぁと思っていたけどももうちょっと居ようと思う

外で記者さん達が待ち構えているしね」


昨日の記者会見から何かまだ起こると踏んで記者達が残っているのだ。


「モルガナの昨日の行動は確かに褒められた物ではない」

「褒められようと褒められまいと私はアイツの事が嫌いだ

というか家族全員嫌いな奴ばかりだ」


むしゃむしゃとバターロールを頬張るモルガナ。


「良いバターだな」

「ありがとうございます」

「だからと言っていきなり殴らないでよ・・・家族だからとかじゃなくて

普通に問題になるんじゃないの?」

「問題になって私が罪に問われたらその時は私を遠慮なく切ってくれていい」


花子の言葉に返すモルガナ。


「君は大事な仲間だ、 そんな事になる前に止めるよ」

「それはありがたいなロダン」


にこりと笑うモルガナ。


「ふむ・・・小生達はそろそろお暇しましょうか」


シエンが食べ終わり立ち上がる。


「えぇー? 帰っちゃうのシエーン」

「貴方の案内は済みましたし、 ここに居ても仕方ないですからね

そろそろ失礼しましょう」

「ぶー、 良いじゃんか残ってもー、 それに今出たら記者達に取り囲まれるよー?」

「それならば心配要らないよ!!」


ドクが謎の球を持って出て来る。


「何それ?」

「新型の煙玉!! これを使ってそこら中を煙塗れにしてしまえば簡単に脱出出来る」


シエンがドクをぽかりと殴る。


「我々の身体能力が有れば屋根からジャンプして逃げ出す事は可能です」

「いたた・・・でも折角作ったし使いたい・・・」

「馬鹿・・・それではお暇します、 ドク、 シス、 ポリス、 行くぞ」

「はぁーい」

「分かった」

「・・・・・」


そんなこんなでシエン達は去って行った。

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