第175話【Call the police】

ロダン達が玄関に向かうとそこにはドアを壊して中に侵入して来るソレイユが居た。


「あ、 やっと来た」


ソレイユがにこにこしながら近づく。


「止まれ、 一体何者だ」


ロダン達と間に入りポリスとシエンが立ち塞がる。


「誰ってソレイユだよ」

「ソレイユ?」

「ギルドマスターの」

「ギルドマスター? 貴女が?」

「うん、 そうだよ」


顔を見合わせるシエンとポリス。


「タソガレさんは如何したの?」


【オーギュストの龍】リーダーが尋ねる。


「タソガレは置いて来た」

「貴方がここに居る事はタソガレさんは知って居るの?」

「知って居るよ、 ちゃんと言って来たし」

「ふーん・・・」


【オーギュストの龍】リーダーは興味深そうにする。


「あの・・・何なんですか一体?」

「ギルドのギルドマスター、 ソレイユ

とは言ってもお飾りだけどね」

「誰がお飾りよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


そう言ってソレイユは激昂して【オーギュストの龍】リーダーに殴りかかる。

【オーギュストの龍】リーダーは片手で受け止めて投げ飛ばす。


「おぉ、 吃驚した、 腐ってもお飾りでもギルドマスター

流石にこの程度の事は出来るか・・・」

「その力・・・貴方がロダン!?」

「いや? 違うよ? というか僕の事知らないの?」

「???」


首を傾げるソレイユ。


「とりあえず警邏を呼びましょう、 彼女はまともじゃない」

「じゃあ行って来る」


ポリスが外に走り出す。


「警邏ですって? ギルドの権力を使えば警邏なんて如何って事ないよ」

「・・・・・一体ここに何をしに来たんですか?」


ロダンがソレイユに尋ねる。


「四天王が勇者に倒されたから人材強化の為に

ロダンと花子をギルドに入れようと思ってね」

「お断りします」

「駄目、 認めない」


眼が据わっている、 明らかにまともじゃない。

ソレイユは狂気に満ち溢れていた。


「もしも断ると言うのならば周辺のギルドから兵隊を送る」

「正気ですか? そんな事したらバッシングを受けますよ?」

「知った事じゃないわ、 そもそも私が殴り飛ばす」


ドタドタドタとポリスが警邏を連れて帰って来た。


「ギルドマスターソレイユ!! 任意同行を求めます!!」

御同行お願いします!!


警邏達が叫ぶ。


「まぁ、 良いよ直ぐに帰って来るから」

「僕がギルドに入る事は無いですよ」

「じゃあ次に来る時は兵隊を連れて来るね」


そう言ってソレイユは警邏と共に去って行った。

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