第107話【Visit】
ロダン達はスラムで情報収集を行っていた。
とは言っても情報収集の手段は冒険者達と同じ暴力で解決だった。
一応怪我は回復させているから少しはマシ・・・なのだろうか。
「こっちにも怪我人がいるー」
ロダンの治療行為も並行して行っている為、 効率はあまり良くない。
「やれやれ・・・」
「おぉ、 あんちゃん達も情報収集か」
昨日会った冒険者達が気さくに声をかけて来た。
「如何だ、 進捗は?」
「全然駄目だね、 そちらは?」
「あぁ、 ここの連中はかなり下請けを増やしているらしくて
調査は難航している」
「下請け?」
「あぁ、 昨日説明仕様にネクロマンサーから委託販売をしている連中が
売人を使っているって話をしただろ? 委託販売の前に下請けに仲介を準備していた」
「どういう事?」
「図で説明するとこうだ」
魔王→ネクロマンサー→委託販売業者→
仲介→仲介→仲介→仲介→仲介→‥‥etc→売人
「うわぁ・・・」
「間を幾つ捕まえても割に合わねぇ・・・」
「でも悪い奴なんだから捕まえないと」
「チンピラ捕まえても割に合わねぇよ・・・何処かに拠点を早く見つけないと」
「それもそうだけど・・・!!」
ロダンがハッとした表情で一方を見つめる。
「如何した?」
「アンデッドが居る!!」
「良し!! 直ぐに向かうぞ!!」
ロダンが走り出しその後をモルガナが追う。
「ど、 どういう事だ?」
「ロダンには怪我人やアンデッドを探知するスキルが有るらしいんです
結界の中は分からないらしいですが」
花子が説明する。
「な、 何だって!? じゃ、 じゃあ街中にアンデッドが!?」
「みたいですね」
「後を追おう!!」
冒険者達もロダン達の後を追った。
ロダンが走っているとスラムには似合わない小奇麗な建物。
その建物の近くにデュラハンが居た!!
「首無し騎士か!!」
「任せて!!」
ロダンが前に出て剣を振う。
「DeadEnd!!」
しかしデュラハンに受け止められてしまう!!
「ちぃ!!」
「伏せろロダン!! ソク家戦斧術五の」
「チェーンロック」
モルガナが攻撃を加えようとした次の瞬間
デュラハンは突如現れた鎖に縛り上げられた。
拘束の魔法チェーンロックだ。
「素手でデュラハンに挑むのは無謀では無いかね」
コツコツと足音を立てながら近づく四人の男女。
「貴方達は?」
「我々はシエンパーティ、 この街の惨状を聞きつけ駆け付けた!!」
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