第7話 新しいお弟子さん

 サトリ:人間の皆さんこんばんは、ナレーターのサトリです。粉物の国コナモン首長国連邦に滞在中のもぐもぐガールズ。ベルゼコレション巨人の座布団という超巨大お好み焼きを食べに行くためお店に向かう筈が、夜行性のミオちゃん以外は遊び疲れたのか、おねむの様です。おやおや?ミオちゃんに誰か会いに来たみたいですね。


 魔界時間18:48 首都飲食街オコノミロード


 ミオ:お外が涼しいでにゃんすぅ♪


 詩織:はい、昼間の暑さが和らぎ心地良い風が吹いていますね♪


 背後を見るミオ


 詩織:閣下、どうかされましたか?


 ミオ:神しゃま隠れんぼでにゃんすか?


 ???: ⁉︎


 ミオ:あっちにも隠れてるでにゃんす。


 ???:これは驚いた、よもや時を止めて近付いても無理であったか♪


 詩織:お前は、クロノス!


 ???:やれやれ、私だけかと思っていたのにクロノスがいるとは。


 詩織:オーディンまで!


 ミオ:おじいちゃん達ミオにご用でにゃんすか?


 クロノス:実は其方そなたの下で修行をしてほしい者がいてな。 


 オーディン:何?クロノスもか!


 クロノス:先ずはわしからだ、こっちへ来い。


 ミオの前に立つ長身の女性


 クロノス:此奴こやつはシルビア、儂の娘でゼウスの姪にあたる者だ。次代のクロノスの名を受け継ぐ後継者だ。かの魔界宇宙3大文豪の娘であるミオちゃんにはこの子に感受性を養ってもらいたいのだ。


 ミオ:おっきいでにゃんす〜♪


 詩織:身長2m50㎝といったところか。父親と同じ銀髪だな。


 オーディン:私はこの者だ。


 シルビアの隣に立つ金髪の女性


 ミオ:こっちもおっきなお姉ちゃんでにゃんすぅ♪


 オーディン:この者は次代の14天界王候補のトール、根っからの武神ぶじん故か闘う事しか頭に無い脳筋娘でしてな。常に気を張ってるせいか、慈しむ心が乏しいのでミオちゃんには穏やかな心を学ばせてほしいのですよ。


 ミオ:かんじゅせい?いつくしむ?むつかしいでにゃんす。


 詩織:いつも閣下がなさっておられる事を教えてあげれば良いのですよ♪


 ミオ:ミオが?お散歩とか〜、お昼寝とか〜、ボ〜ッとしてるとか?


 詩織:左様にございます♪


 クロノス:頼めるかな?


 オーディン:いやいや、トールをお願い出来ませんか?


 クロノス:い〜や、シルビアだ!


 オーディン:トールだ!


 ミオ:喧嘩はメッ!でにゃんす。シルビアお姉ちゃんもトールお姉ちゃんも困ってるでにゃんすよ!


 シルビア&トール:・・・ ⁉︎


 クロノス:儂にはどう見ても無反応にしか見えんが。


 オーディン:私もだ。


 詩織:やれやれ。閣下にはなんでもお見通しであらせられるのに、肉親がこれだからな。


 2ふたりの前に立つミオ


 ミオ:詩織しゃん、抱っこしてほしいでにゃんす。


 詩織:はっ、閣下の仰せの通りに。


 ミオを抱き上げる詩織2柱の頭を撫でるミオ


 ミオ:大丈夫でにゃんすよ〜、ふたりともミオのお弟子さんにするでにゃんすよ〜♪


 2柱の顔が穏やかになる


 クロノスとオーディンを見て話すミオ


 ミオ:これでふたりとも仲良しになるでにゃんすね?


 クロノス:フッ♪


 オーディン:一本取られましたな♪では頼めますかな?


 クロノス:勿論、2柱共な♪


 ミオ:お任せでにゃんすぅ♡












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