第2話 メンバーのご紹介?

 ミシェル:やぁ、また会ったッスね。今回はこのお話の主役であるちびっ子達の紹介ッス♪


 魔界時間14:00 コナモン首長国連邦首都テッパン 都内ホテル


 オモチャのマイクでマイクパフォーマンスする悪魔族の女の子


 ???:うぇ〜い!ノッてるか〜いです♪


 ミシェル:この子は魔王少女物語本編の主人公アリス・シルフィード女王様の妹で杏・シルフィードちゃん。年齢は30歳なんッスけど、魔界で30歳は君ら人界でいうところの3歳ッスからね。姉はチートな戦闘能力であるのと対照的にこの子はチートな回復魔法の使い手なんッスよ。


 ギターのオモチャで演奏・・・の真似をしている人間族の女の子


 ???:ギュイ〜ン♪


 ミシェル:この子は人間族の女の子でリタ・ヌルマユちゃん。ロシア人で私がパスポートの更新で境界宙域に行った時、空間転移事故で迷い込んだ子ッス。今はご両親もこちらに移住して他の子と一緒に親御さんから預かった子ッス。年齢は同い年の3歳ッス。


 ドラマのオモチャを叩く雪女族の女の子


 ???:いえ〜いだべ〜♪


 ミシェル:この子は鉱物資源超大国フローズンダスト連邦クラウド・アイゼンフリーズ大統領の娘さんで小雪・アイゼンフリーズちゃん。何故か伝説の聖剣エクスカリバーを持ち歩く子で料理の天才。あの14天界王の1ひとりにして天界宇宙一の食通で知られ、料理下手でも有名なローザ・ポセイドン様が弟子入りする程の腕前ッスよ。この子も同い年ッス。東北弁は祖父の影響ッス。


 何故か1人だけ三味線のオモチャを弾いてるハーピィ族の女の子


 ???:いえ〜いどしゅえ〜♪


 ミシェル:何故かバンドに不釣り合い過ぎる三味線のオモチャを弾いてる子は魔界宇宙三大学府の1つビーストヘッジ工科大学魔導工学権威の京都迅乃助きょうとじんのすけ教授のお孫さんで京都雛きょうとひなちゃん。祖父の京都弁の影響でこの子も京都弁を喋るッス。


 シンセサイザーのオモチャを弾く猫又族の女の子


 ???:ノ〜リ〜ノ〜リでにゃんすぅ♪


 ミシェル:このふんわりのんびりした子は精霊学の権威、ケットシー族のドナルド・ローエン博士の娘さんでミオ・ローエンちゃん。お母さんは魔界宇宙屈指の文豪なんッスよ〜♪


 ちびっ子達:うぃ〜あ〜、もぐもぐガールズ〜!  


 ミシェル:お昼寝した後だから元気いっぱいッスね♪あ、この子達にはそれぞれヴァルキリーってのが仕えてるんッスけど、それじゃ紹介だけで今回終わっちゃいそうだから追々してくッスね。


 杏:遊びに行くです!


 小雪:どこ行くだか?


 リタ:あ、今デパートで勇者のサイン会やってるって♪


 雛:サイン欲しいどしゅえ♡


 ミオ:貰いに行くでにゃんすぅ♪


 ミシェル:おっと、ちびっ子達は勝手にサイン会行こうとしてるッスね。


 ミシェルをジッと見る雛


 ミシェル:ん?


 雛:誰とお喋りしとるん?


 ミシェル:あ〜、このお話ナレーターが居ないッスからね。私はその間の代役ッス。 


 雛:ふ〜ん。


 小雪:なあなあ、勇者のサイン会行って良いだか?


 ミシェル:人多そうッスよ?


 ちびっ子達:行きたい‼︎行きたい‼︎行きたい‼︎


 ミシェル:あ〜もぉ!分かった、分かったッスから!


 ちびっ子達:わ〜い♪


 ミシェル:私1人じゃ、このパワフル幼女達の引率は大変だからシャルロットにも応援頼むッスか。


 シャルロットに呼びかけるミシェル


 シャルロット:嫌ですわ!何でまたあんな人混みの中に行かなくちゃいけないんですの。木花さんを連れてけば良いじゃありませんの。

 

 ミシェル:そう言うと思って先に聞いたッス。そしたら・・・


 洗濯物と格闘中の木花


 木花:サイン会の引率?この洗濯物の山を見て言ってます?放っておいたらあの変態ヴァルキリーさん達が飢えた獣の様に強奪していくでしょう?あのバーサーカー的変態達をミシェルさんやシャルロットさんが止められるんですか?


 ※目が笑ってない


 ミシェル:さ、サーセンッス。


 シャルロット:あの方怒るとどんどん敬語になっていく所がめちゃくちゃ怖いですわね。


 ミシェル:というわけで行ってくれるッスか?


 シャルロット:はぁ、しょうがないですわね。


『オコノミデパート サイン会場』


 ミシェル:多っ!


 シャルロット:行列の先が見えませんわ。これ、本当に並ぶんですの?


 杏:並ぶです!


 リタ:求めるならば根性みせる!


 小雪:オラ頑張んべ!


 ミシェルの背中にくっ付く雛


 雛:順番きたら起こしておくれやしゅ♪


 ミオ:頑張るでにゃんすぅ♪


 3時間後・・・


 係員:大変申し訳ございません!本日のサイン会はここまでです!明日列のここから始めさせていただきますので、お手元の整理券を明日お持ち下さい!


 ミシェル:今日は終わりだって。


 杏:残念です。


 小雪:しょうがないっぺ。


 リタ:明日、リベンジ!


 雛:そうどしゅな。

 

 ミオ:また明日でにゃんすぅ♪


 シャルロット:この子達が根気強くて聞き分けの良い子達で助かりますわ♪


 ミシェル:ホントッスね、駄々こねられるよりは遥かにマシッスね。じゃ、帰ろっか。


 次回へ続く・・・



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る