余話2 また会えたね…  ??side


僕はきたりらい。歌手をやっている。僕には一人、相棒がいた。


宮寺由羅。幼馴染だ。何度もステージに一緒に立ったこともある。


彼女は世界的有名な歌手だ。万人を魅了するその歌は一度聞いたら忘れられない。


伝説の歌姫と称えられたらくらいだ。


でも、彼女は死んでしまった。車に轢かれて。僕の後輩や友人も悲しんだ。


そして、僕も死んでしまった。火事でね。


僕は転生した。お金持ちの子として。


四歳になった時、噂を聞いた。華美嘉財閥のご令嬢が【Dreamflower】を歌ったと。


その歌声はまるで、かの伝説の歌姫のよう–––––––と。


確信した。彼女、由羅だと。


僕は調べた。己の立場を使って。調べる限り調べた。


そして、彼女の今の名前を聞いた。華美嘉神奈と言う一人の少女の名を。


また、会えた。…一緒に歌える。再び同じ舞台ステージに二人で立てる!


まずは彼女を見つけよう。僕はその想いを胸を秘めた。




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