全て話すぜ!


今日、私はお父さん達のところに行った。




「お父様、お母様。私が今から話すことをよーく聞いて下さい。これらは全て真実です」


「分かった」


「分かったわ」


お父さん達は、緊張した様子で聞いてくれた。


「私は、輪廻転生しました」


「「え?」」


唐突の事で二人は驚いた。当たり前だよね。


「私の前世の名は、宮寺由羅です」


「「!!!」」


二人は更に驚いた。


「ですから、私は素晴らしい娘ではないのです。でも、お父様とお母様の娘で間違いありません。この事は、誰にも教えないでください。この世界を揺るがしかねないので」


静かに告げる。


「分かった。信じよう。この話を誰にも教えない事をここに誓おう」


良かった。


「私も誓うわ」


「ありがとうございます。お父様、お母様」


ふぅ、大丈夫みたい。


「伝えてくれてありがとう」


「よく頑張ったね。神奈ちゃん」


この人達は、暖かい。どうやら、恵まれているようだ。




夜、私は神様と話していた。


『いいの? 伝えて』


「いいの。家族に隠し事はないのよ」


『そう言えば、僕の名前は?』


「あー、どうしよ。神、ゴット、ごっと…ゆうで良い?」


『うん! 僕の名前はゆうね!』


「気に入ったんだ。良かった」


『! やっぱ、ズルい』


「何か言った?」


『ううん。おやすみ!』


「おやすみ〜」










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