第12話 あねはつよし
こんな現実離れした状況をすんなり受け入れた?姉を少し頼りに感じながらも出した結論に震えた。
最初に相談するのが姉という選択肢は間違っていたのか。
だが残念なことに他に頼れる知人や友人がいない。みなこの姉に比べれば恐ろしく現実主義だからだ。脳内でお花を育ててるやつはそうそういない。
「で、その呪いはどうやって解くんですかねー」
棒読み中の棒読みである。
「その女の人の心残りを解消してあげれば成仏して解けるんじゃないの~」
表情は不機嫌そうながらも相変わらず目線はおっぱいにくぎ付けだ!
「でもそれあなたの妄想ですよね?」
だんだんイライラしてきた。
「メガネの由来とかどうでもいいんだよ、この状況!これどうすんのこれ、元に戻るにしろ、戻らないにしろ、服とかさぁ、当面の生活どうしたらいいのか聞きたいのよ」
姉はキョトンとして言った。
「私の服もサイズ違いそうだし、必要なものは買うしかなくね?」
「まぁ、たしかに胸とかサイズがね…」
声に出てた。
殴られた。
そういえばこの女、昔からオタク気質のくせに手が早く男勝りの性格で、付いたあだ名が「ツヨシ」だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます