第7話 おといれ(サンクチュアリ)

ついに来てしまった。

そりゃあおっぱいは揉んださ。男としての嗜みと言っていい、後悔はしていない。

しかしこの差し迫った状況の中これは致し方ない。


私は座ってお小水をしなければならない。

漫画や映画では映像化できないから端折られるところだな…


色々思うところはあるが、現実に向き合おう、尿意が限界だ。


そういえばバイトバックレて制服のままだった。タキシードみたいな小洒落た制服をサスペンダーで留めてて脱ぎずらい。悪戦苦闘しながらも服を脱ぎ捨て用を足す。

そこには排泄というおよそ生物に必要不可欠な行為のほかには、下心など微塵もない、安らぎのひとときだった。


だが、事が治まってしまえば話は別である。


ふと視界の端にトイレのペーパーホルダーが目に入る。

今までは違う用途で使われていたものだ。


これで拭かねばならないんだよな…確か。

そう、触れなければいけないのだ、あの聖域に。


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