第3話 変わった日

自殺未遂とも呼ばない結果からの翌々日、普通に会社に行った。行くときに襲われていた吐き気も少しマシになっていた。


切ったことで何か発散されたのか、とにかくあれだけあった鬱々とした気分が少しはマシになってた。


ただ職場では自分が出来ないことは何も変わらない。相変わらず無能感、孤独感が溢れていた。


手首や手のひらの包帯が気づかれないよう、不自然なくらい意識して隠した。


結局残ったのは中途半端な切り傷だけで何も変わらなかった。


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希死念慮と共に暮らす子育てパパの話 @tohrisugarinobassist

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