211日目-⑤

魔王が勇者になって【七十二日目】

フォンにより捕まっていた聖龍、王女、国王に合流した。

『魔王様、生きておいでだったのですね。安心いたしました』

『はっはっは。俺も終わったっと思った』

『ねえ、キング再会も大事だけど本題からそれちゃうよ?』

『本題?ああ、そうだ。勇者の体を出してくれないか?』

『はい、かしこまりました』と聖龍は体から魔王の体をした勇者を取り出した。

取り出された勇者はすぐに目を覚ました。

『あれ?なんで魔王城にいるんだ?つうーか俺サキュバスに眠らされたはずじゃ……』

『調子はどうだ?』

『……おう、魔王じゃあねえか。なんか久しぶりな気がするが俺はいつも元気だぞ』

『憶記が戻っている……』

『その日記帳の影響ではないじゃろうか。推測でしかないが』とフォン。

『おい、なんで泣いてるんだ?』

『うるさいばか!こっち見ないで』と王女は泣いていた。

『はあ、わけわかんない奴だな。意味もなくなく奴がいるかよ』と勇者。

『勇者の癖に』と王女。

『……なか睦まじいところ悪いけど移動するぞ!』

『あん?どこにだ魔王』と勇者。

『俺たちの体を元に戻してくれるはずの人のところに』

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