209日目-⑦
魔王が勇者になって【七十日目】
※魔王本人により頭こと以下省略が代筆を行う。
『注ううううううううううもおおおおおおおおおおおくっっっ!!!』
突如雷のような声が戦場に鳴り響いた。混乱していた戦場はたちまち静かになっていく。
声を辿ると空に人が飛んでいる。その者に戦場に立っていた敵兵や魔王軍の視線が集まる。
『私は『五芒星』の参謀――サキュバス!!たった今この男を始末した!!――魔王の首を取った!!!大戦の勝利はわれらにあり!!!』とサキュバスは男を掲げた。
その声によって敵軍の乱れた統率が戻る。それ以上に敵兵たちに活力が生まれた。
その様子を見ていた魔王軍幹部は動けずにいた。
『魔王様が……サキュバスめ!!何をした!!』とヴァンパイア。
『うそだ…魔王様が死ぬはずがねえ』とガーゴイル。
『え……魔王がぁ?冗談でしょぅ……?』と珍しく戸惑いを見せるパイモン。
『一先ず事実確認を――私が行きます!!』と屋敷を飛び出す聖龍。
魔王軍幹部は戸惑いを見せた――魔王軍が初めて見せた隙だった。
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