209日目-⑥

魔王が勇者になって【七十日目】

※魔王本人により頭こと以下省略が代筆を行う。

魔王軍は攻撃に転じた。国の東方面に直立不動で構える"城"が敵の兵へ隕石のような鉄拳を浴びせた。

敵兵はたまらず怯んだ。敵兵は反撃とばかりに兵器や怪物を使い"城"を壊しにかかる。だが待っていたと言わんばかりに"城"は貯めていた魔力を前方に放ち敵兵に衝撃波を与えた。兵器は壊れ、怪物たちは次々と倒れていく。その光景に敵兵達は武器を投げ敵前逃亡。敵陣営が崩れていく。

敵兵の数、力量、兵器の強さに関する情報を聖龍から聞き敵の全てを掌握している。拮抗していた状況が一瞬で変わった。

『あんなに沢山の兵がいたのに……』

『敵さんの目には巨大な城の怪物しか映ってないのさ……数では勝っていても強いわけじゃない』と将軍が答えた。

『まあ、カリスマ的な人物がいれば別だけどね』と将軍は続けた。

『それ、フラグなんじゃ……?』

このタイミングで言ってはいけないようなことを将軍が言ってしまった気がした。

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