203日目-④

勇者になって【六十四日目】

ふらふらしていたら『国里』と大きく印字された看板を見つけた。

『さっきの人はいない……アレ?』

将軍が『国里』で働いていた。

『おう、魔王!』

『……お前何してるの?』

『将軍だからな、町人の様子を見てるところだ』

どう見ても町人の様子見るどころか、将軍が町人になってるし。町人として働いてるし。

『逆にお前もここで何をしてるんだよ。道にでも迷ったか?』

『違うって、ここの店をすれ違った人に薦められたんだ』

『へえーだれだろう……』将軍が悩んでいると。

『あ、さっきのお兄さんじゃないかい!いらっしゃい!』

さっきの女の人が店の中から出て来た。

『姉ちゃん魔王と知り合いなの?』

え……姉ちゃん!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る