181日目-③
勇者になって【四十五日目】
『おい、ちょっと待てって』
『いえ待ちません、投降すれば武器は下ろします』
勇者の仲間なんだし、傷つけたりしたくないんだよな。どうしよう。
『待ってくれ……この人は私を助けてくれた。恩人を目の失うわけにいかない』
頭…なんていい奴なんだ。
『道案内とおんぶの報酬をまだもらってないんだ。彼を失うわけにはいかない』
超現金な奴。
『どきなさい、さもなければ貴女もととも切刻みます。わたしたちを甘く見ないことだ』
『かっかっか、素直に言う事聞いた方が身のためっスよ』
『―――仕方ねえな。下がれ頭。相手してやるよ『勇者の仲間』とやら』
『な、なるほどですね。まさか貴方が勇者に化けていたとは』
『かっかっか、この魔力は感じたことあるっす―――『魔王』っすか』
『全力でかかってこい。加減できねえんだ』
今度勇者に謝らないとな。でもこれ不可抗力だろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます