勇者になって【四十五日目】

勇者に悪いが、仲間に手を出そうとする奴を見逃すことは出来ない……。

『頭って、俺の仲間だっけ？』

『どうなんでしょう……えーっと。助けてもらうと嬉しいんですけど』

『じゃあ、仲間ってことで、お前ら全力でかかって――』

『魔王おおおおおおおおおお！！！みいいっっっっっっっけた』

つぎから次へと。RPGの魔王の気分だよ全く。ああ、自分魔王だったわ。

天井を突き破って現れたのは、『パイモン』だった。

『魔王ー至急戻ってきてくださいー勇者が――いや魔王が死にました』

『なに！？』

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