勇者になって【四十四日目】

いやーめちゃくちゃいい部屋だな。いっそのことここを魔王軍の本部にした方がいいじゃなか。というかさせて欲しい。住まわせて欲しいな。

『いい部屋ねーベッドもふかふかで気持ちいいし。私ここに住みたいぐらい』

『ほほ、魔王幹部と戦うってことか。すげーなー』棒読み。

『じょ、冗談ですよ』

『まあ、好きなだけ住めばいいさ』

『いや、なんであなたが許可するんですか』

『なんでも。朝になったら教えてー二度寝するわ』

『ちょっと！』

久しぶりゆっくりできた気がする。たまにはこういう日があってもいいと思う。

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