130日目

暇暇。

勇者と魔王は魔王の師匠に頼んで留置所から出してもらった。そのあと師匠の家に案内された。

『まぁちゃんに会えるのは嬉しいな、いくつになったのぉ?』

魔王をちゃん付けで呼んだ。10代の見た目の師匠の語尾も腹が立つが。こらえることにした。

『19だ、まあ十年ぶりだな』

『10年ぶりとはぁ!!成長したんだねぇ…しーちゃんうれしい☆』

『なあ、このひとしーちゃんって名前なのか?』

勇者がぼそり聞いて来た。

いや、俺が師匠って呼ぶから、自分で略して『しーちゃん』って呼んでるだけだ。まあ、実年齢は50過ぎのばばあだが。

『――いでえええ!!』

『こらこら、口の悪い子にはお仕置きだぞぉ☆』

再びスタンガン(強力)によって電気ショックを食らった。

結局、師匠のことを勇者は先生と呼ぶことした。

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