第35話
準々決勝。
観客席をざっと見回し、その魔力の質を確かめるが、彼のものは感じなかった。
この後屋敷に帰ったら、何と文句を言ってやろうか考える。
昼食をわざわざ届けに来てくれたミサが、彼はまだ戻って来ていないと言っていた。
随分長いこと帰っていなかったのだから、用件以外に夫としての務めもあるのだろうが、ちょっと頑張り過ぎではないだろうか。
以前お会いしたヴィクトリアさんも、『偶にしか逢えない分、1回ごとの時間は長いわ』と妖艶に笑っていたから、お互い体力が有り余っているのだろう。
まあ、人間ではないしね。
気分を変えて、対戦相手の方を見る。
さっきから延々と人を口説いてるけど、無視する事で返事をしてるのが分らないのかしら。
「僕が勝ったらその時は、自分との交際を真剣に考えてくれないか?
家格は子爵だけど、僕は次期当主に決定している。
決して不自由な思いはさせない。
君が来てくれたら、他に一切妻や妾は娶らないから・・」
きっと真面目な人なんだろう。
その誠意や情熱は伝わってくるが、でも、駄目なのだ。
誰もあの人の代わりにはなれない。
律儀な審判が、彼の言いたい事が終わるまで開始の合図を延ばしていたが、切りが無いと分って始まりを告げる。
まだ言い足りないような顔をした相手が、渋々自身に身体強化の魔法を掛けるのを待ってから、私は鯉口を切って仕掛ける。
向こうが反応できるであろう程度に速度を落とし、真正面から突っ込む。
私の左肩目掛けて振り下ろされる剣を減速とバックステップで躱し、その後加速して大きく踏み込んだ一撃にも彼は反応してみせた。
レジーナの奥義を真似たものだが、ここまで来るだけあって、相手もそれなりに強い。
反撃を躱しながら距離を取り、父から教わった唯一の技を出す。
『
相手の左、後、右、前の順で何度も瞬間移動し、向こうの刃が届かぬ位置からその隙を窺う。
分身の如く移動するのに大量の魔力を必要とするので、通常なら3周が限度だが、今の私なら何周でもできる上、攻撃の1つ前に、自身の魔力を瞬間増量して、相手の攻撃を誘う事すら可能だ。
案の定、それに反応して攻撃してきた彼を、その次の位置から打ち据える。
頑強な相手なら、周回しながら攻撃を繰り返す技だが、彼は二撃目で沈んだ。
試合終了の合図で退場し、家路に就く。
出会って以来、丸1日以上彼と会わないという事がなかっただけに、寂しさがどんどん増してくる。
早く帰って来てよ、馬鹿。
「お帰りなさい。
ご主人様、先程お戻りになりましたよ?」
屋敷に帰るなり、レミーがそう教えてくれる。
そんなに顔に出ていたかしら。
「有難う。
それで、彼は今何処に?」
「ご入浴なされています」
む、人の気も知らないで。
少し怒りを覚えつつ、汗を流しに、自分もそこに向かう。
小さなタオルだけ持って入って行くと、湯船の中央で、彼はのんびりと目を閉じながら寛いでいた。
「私に何か言う事ないの?」
かけ湯をして、彼の正面に座りながら、相変わらず目を閉じたままの彼に話しかける。
「まだ最後まで終わっていないだろう?」
「そうだけど、とりあえず今日の分だけでも、一言あって良いんじゃない?」
「レジーナとは和解できたようだな」
「・・ええ。
お互いに誤解していた面もあるし、これからは友人として付き合っていくわ」
「そうか。
ではこれで、君の『ざまあ』は終了した訳だ。
後は大会に優勝した後、君の話を聴くだけだな」
「まるでそれで終わりのような言い方ね。
その後だって、私と貴方の関係が途切れる訳ではないわよ?」
あまりにも事務的に聞こえたので、ちゃんと釘を刺す。
「分っている。
それで、大会で優勝したら何を望むんだ?
仕官ではないのだろう?」
「うーん、特に希望は無いのよね。
貴方のお陰で何も不自由してないし」
「なら何処かに土地でも貰っておいてくれないか?
仮令僅かでも、その内使い道があるだろう」
「分った。
そうお願いしてみるね」
答えたミザリーが、静かに和也の膝の上に跨ってきて、両腕を首に回し、ゆっくりと唇を重ねてくる。
「これはその土地の代金」
「債務不履行になるなよ?」
「頑張る」
その後風呂から上がるまで、彼女は和也の膝から降りなかった。
「今日は皆で応援に行きますね」
朝食の席で、ミレーがミザリーにそう告げる。
血を見るのが苦手なミーナやレミーも、彼女の優勝の瞬間くらいは見届けたいらしい。
「ウロスに帰ったら、きっと暫くはお祭り騒ぎですよ?
何せ町で初めての優勝者ですからね。
しかもパーティー戦を含めての完全勝利」
エマも嬉しそうにそう口にする。
「貴方も見に来てくれるの?」
ミザリーがそう言って、珈琲を飲みながら何かを考えていた和也の顔を見る。
毎朝の秘密(和也には既に知られているが)の日課を今日はちゃんと行えたせいで、今朝の彼女はかなり機嫌が良い。
「その積りでいる」
端的な返事ではあったが、彼女の気分を高めるには十分であった。
準決勝。
ミザリーの前には、女性の魔法戦士が立っていた。
中々に美しく、もしミザリーが大会に出なければ、間違いなく話題になっていたであろう。
そのせいで、心なしか、彼女を見る眼がきつい。
「ねえ、私が勝ったら、あの人を私に譲ってくれない?
貴女はもう十分楽しんだでしょうし、良いわよね?」
ミザリーにとって、和也が如何に大切かを理解していながら(パーティー戦では、試合終了後、彼女が和也と嬉しそうに腕を組んで歩く姿が、多数目撃されている)、ぬけぬけとそう挑発してくる。
「勝てたらね」
「フンッ、随分余裕だこと。
・・貴女、剣の腕はともかく、攻撃魔法が使えないんじゃない?
それじゃあ私には勝てないわよ?」
馬鹿にしたようにそう言った相手を無視したミザリーを見て、審判が試合開始の合図を告げる。
それと同時に、相手が透かさず魔法で10m程宙に浮く。
それから全身に魔力を漲らせ、火や風、土の初級魔法を連発してきた。
「ほらほら、避けないとシャレにならないわよ」
己の勝利を確信してか、満面の笑みで、通常の倍以上の威力がある魔法を連射する魔法戦士。
だが、直ぐにその顔が驚愕に歪む。
その場から一歩も動かないミザリーの手前で、全ての魔法が消滅してしまう。
「嘘、魔法がキャンセルされてるの!?
・・ならば」
更に大きな魔力を漲らせた彼女は、今度は中級魔法を放ち始めるが、派手な現象と轟音を期待した観客と共に、またしても彼女の期待は裏切られた。
ミザリーに届く直前に、渾身の魔力で放った魔法が悉く消え失せる。
「そんな・・嘘よ、有り得ない。
こんな事ある訳ないでしょう?
中級魔法なのよ!」
「言いたい事はそれだけ?
なら今度は私の番。
喧嘩を売ったのだから、それなりの報いは受けてよね」
ミザリーが右腕を相手に向け、風弾を一発撃ち込む。
それは相手が咄嗟に作った障壁魔法の壁をいとも容易く打ち破り、宙に浮いた魔法戦士の身体を、闘技場全体に張られた障壁まで吹き飛ばす。
「うぐっ」
相手が口から血を吐き、落下して地面に激突する寸前で、ミザリーが魔法で受け止める。
内臓が破裂し、戦意を喪失した魔法戦士を見て、審判がミザリーの勝利を告げる。
「『○○(この世界に生息する、雉の代わり)も鳴かずば撃たれまいに』
うーん、ちょっと違うかな。
『口は禍の元』?
何かピンとこないわね」
ブツブツ呟きながら、退場する彼女であった。
コンコン。
「どうぞ」
「・・待ち人来たらず。
そう顔に書いてある。
私で御免なさいね」
控室のドアを開けて入って来たレジーナに、いきなりそう言われる。
「見に来てたのね。
もう身体は大丈夫なの?」
「お陰様でね。
先程の試合で貴女が勝ったから、破損した防具も新調できたし。
随分稼がせて貰ったわ。
有難う」
「そんなに賭けたの?」
「金貨1000枚。
4倍もついたから、良い臨時収入になったわ。
次もお願いね」
「・・ミレノスの財政って、そんなに苦しいの?」
「それ程でもないけど、先代までの無駄遣いが結構あってね。
今は余計な支出を見直し、切り詰めている段階よ。
それに何だか、最近になって、町に出回る金貨の数が減ってきているような気がするの」
「・・・」
「どうしたの?」
「いえ、別に。
次も必ず勝つ積りだけど、もうあまり配当が付かないんじゃない?」
「大丈夫。
今度は決勝だし、相手は前回の優勝者で、史上初の連覇がかかってるから、かなり盛り上がるわ。
一気に来年度分の予算を稼がせて貰うわね」
「程々にね。
『きっと彼も賭けているわよね』」
「それはそうと、何時の間にあんなに魔力が高くなったの?
初級なのに凄い威力だったけど・・。
中級魔法も全てキャンセルされてたし、・・その、そんなに彼と睦事を?」
顔を真っ赤にしてそう尋ねてくる。
「え、・・何でそうなるの?」
「魔力の高い男性に愛されて、その精を受け続けると、少しずつ魔力が上がっていくと聞いた事があるし・・」
「誤解よ。
それにその方法では、大して上がらないと思うわよ?
未経験だから確証はないけど」
「(貴女も)そうなの?」
「多分・・」
「?」
よく分らないといった表情をしたレジーナが、貴族用の観客席へと戻るのを見送り、その思考は、優勝した後に彼へと告げるお願いへと飛んでいた。
決勝戦。
自分の前に立っている相手は、またしても女性だった。
今時の女性は、そんなに強いのだろうか?
肉体的には男性に敵わないはずだから、結局は魔力が物を言うのかもしれない。
ただ、この人もパーティー戦では見かけなかった。
パーティー戦はともかく、個人戦では、各町の2位の選手は、ほぼ出場してこない。
参加資格はあるが、補欠と同じ扱いなのだそうだ。
パーティー戦に参加していた1位の選手が負傷で出られなくなった時、その代わりとして参加する。
そのためか、個人戦で1位の選手は、ほとんどパーティー戦に出ない。
今回のウロスのように、どちらにも2位まで参加したのは希であった。
「貴女と決勝で戦えて嬉しいわ」
相手が笑顔でそう言ってくる。
「どうしてですか?」
「貴女、容姿も素晴らしいし、戦い方も凄く奇麗よ。
この大会の決勝に、これ以上相応しい相手はいないわ。
観客の皆さんに喜んで貰えるよう、全力で戦いましょうね」
「そうですか。
有難うございます。
『私は別に、彼と少数の仲間や友人以外は、どうでも良いのだけどね』」
試合開始の合図で、魔力の膨れ上がった相手が、速攻を仕掛けてくる。
そのスピードや正確さ、そして威力は、確かにこれまでで1番だ。
でもそれは、飽く迄この大会に限定しての話。
彼と毎日訓練をしていた私には、他より少し増しな程度にしか感じない。
瞬間移動をしながら、前後左右、上下と、あらゆる角度から攻めてくる彼女の攻撃を、剣1本で受け、弾く。
「やるわね」
相手の女性が薄く笑い、更に魔力を増大させたのが分った。
彼女の身体からは、雷光のようなものがバチバチと出ている。
「大怪我したら御免なさい」
そう言うや否や、今までの倍以上のスピードで、電気を纏った剣が襲ってきた。
彼から与えられた、決して折れない練習用の剣が、その斬撃を打ち返す度に火花を散らす。
それまで余裕そうに笑っていた相手の顔に、次第に焦りと動揺が現れる。
かなりの魔力を使うからだろう。
大分苦しそうにも見える。
『もう良いかな。
彼女の言う、観客へのサービスは果たしたよね』
身体強化の魔法を自身に掛けた私は、スローモーションのように見える相手の攻撃の合間に、その胴に重い一撃を浴びせる。
ドゴン。
一際大きな音がして、攻撃を受けた彼女が後方に吹き飛んだ。
そのままピクリともしなくなった彼女を見て、審判が私の勝利を高らかに宣言する。
やっと終わった。
3日に及ぶ戦いの頂点に立った私が真っ先に思った事は、意外にも、そんなありふれたものだった。
国王による閉会式、その表彰の場でのあれこれ(私の望みは叶えられ、辺鄙な場所に、かなり広い土地を貰った。自分で開拓しろという事よね)を経て、やっと自由に過ごせると思いきや、大事な用があるからと、コリーとサリーの両名に、彼と二人で王宮まで連れて行かれた。
そこでは、大会の余韻が未だ消えない大貴族達が、謁見の場で思い思いに談笑していたのだが、国王の出現と共にピタリと会話を止め、整列し始める。
王は二人の王子を連れており、玉座の両脇には、四名の夫人が並んでいる。
和也とミザリーの二人は、コリー達によって、謁見の間の最奥、その壁際に居るように指示される。
眼前に居並ぶ、主要48の町の領主達。
その者達に向かって、国王は声を張り上げた。
「国中の主要貴族が一堂に会するこの機会に、この国の次世代を担う、次期国王を発表する。
・・ロダン、儂の前に跪くが良い」
居並ぶ貴族の何割かに、動揺が走る。
「はい!」
元気よく返事をした彼が、玉座に座る父親の少し後方に向かい合って立ち、直ぐに跪く。
「ロダン、お前をレベッカ王国の次期国王とする。
今後はより・・・」
「お待ち下さい父上!
何故ロダンなのですか!?
次期国王は、第1王子たる僕のはず!」
公式の場で、国王の言葉を遮る事が一体どれほどの無礼に相当するのかを理解できない第1王子は、相変わらず、この場でも自己主張を押し通した。
流石にその意味を理解できる第1夫人と第2夫人は、王の斜め横で、真っ青になっている。
「誰がお前に発言を許した?」
「え?」
「今はこの国の行く末を決める、とても大事な話の途中だ。
家族としての、私的な会話ではないのだぞ。
・・お前を甘やかした儂にも責任があるから、今回だけは許そう。
下がっておれ」
「そんなっ。
それではロダンが次期国王になってしまうではないですか!
納得できません!
もしどうしてもと仰るなら、そいつと戦わせて下さい!
お互いに支持者たる諸侯を味方に、戦をしたいと思います。
この国の歴史は戦いの歴史。
より強い者が全てを得る。
そうでしょう、父上?」
「・・これだけ言ってもまだ分らんか。
確かにお前の言う事には一理ある。
それ程までに己の才に自信があるのなら、良いだろう、戦を許そう。
だがその場合、負けた方は一切の例外なくその首を落とすぞ?
それでも良いのだな?」
「勿論です!」
自分が負けるとは考えもしない第1王子は、父親の突きつけた最後通牒に即答してしまう。
「・・皆の者、今の話を聴いておったな?
これより、敵味方の判別を行う。
第1王子は謁見の間の左側、第2王子は右側に立つが良い」
二人の王子がその言葉に従って、其々の位置に立つ。
「では次に、この場に居る諸侯に告げる。
各々が支持する王子の下に集え。
この決定は一度きりだ。
後になって変える事を許さん」
国王の強い言葉に、全諸侯に緊張が走る。
戦をして負ければ、その後の出世は勿論、自分達が治める町の財政にも、多大な悪影響が出る。
誰もが周囲を気にする中、サリーとレジーナを初めとして、数人の領主達がロダンの下に集う。
それを見て、また数名がロダンの下に足を運ぶ。
「何してる!
早く僕の下に来い!」
第1王子がまだ残っている者達にそう怒鳴るが、誰も動こうとはしない。
そしてそこで、事態を決定づける動きが起きる。
実は内乱を望まない国王により、内密に依頼を受けた和也が、コツコツと足音を響かせ、ロダンの下に歩いて行く。
その少し後ろから、ミザリーも彼に付いて行った。
これが決定打となり、ほぼ全ての諸侯がロダンの下に集まる。
ほんの数人、それまで第2夫人達に甘い汁を吸わせて貰った者達が、下を向きながら、元の場所に佇むのみである。
「・・決まりだな」
自身の下に誰も集まらなかった第1王子を見て、国王が口を開く。
「第1王子は斬首。
第1夫人と第2夫人は幽閉とする。
連れて行け」
「そんな・・」
項垂れて、しゃがみ込んでしまった第1王子に、衛兵が向かって行く。
静まり返る謁見の間に、ロダンの声が響いたのはその時だ。
「恐れながら陛下、このロダン、陛下にたってのお願いがございます」
「申してみよ」
「どうか彼に今一度だけ更生の機会を。
王族の位を剝奪し、辺境の小村を治めさせる事で、民の暮らしとその苦労を学ばせてはいかがでしょう?
今の彼は、ただ豊かさしか知らず、私を含め、間違いを正してくれる身内や臣下に恵まれなかっただけ。
苦労と苦痛を重ね、自己の心と真に向き合う事で、もしかしたら生まれ変われるかもしれません」
「耳が痛いな。
お前はこやつを心から許せるのか?
命を狙われたそうではないか?
母親まで襲われそうになったと聴いたぞ?」
「心からと言われると、些か自信がありません。
でも、それ程憎んでもおりません。
私がここまで精進できたのは、間違いなく彼のお陰。
殺されないよう、実力で王位を摑み取るために、日々彼を反面教師としながら、頑張ってこれたのです。
幸い、優秀な護衛のお陰で実害はほとんどなく、陛下のお心を痛めてまで、処刑したいとは思いません。
私からの、最初で最後の我が儘を、どうかお聞き届けてはいただけないでしょうか?」
「・・同じ王子なのに、これ程までに差が出るとはな。
良いだろう。
儂からの祝いの1つとして、その願い、聞き届ける」
「有難うございます」
ロダンが深く頭を下げる。
「彼に感謝するが良い。
儂は本当にお前を処刑する積りでおったのだ。
要らぬ火種を残しておけば、国が亡びる素となる。
国王だからこそ、そこに私情が入り込む余地はない。
・・良いか、もう次はないぞ?
これで駄目なら、今度こそ容赦せぬ。
せいぜい、よく考えて行動することだな」
まるで信じられないようなものでも見るかのようにロダンを見ていた第1王子に、国王から、幾分親しみの戻った声が寄せられる。
「・・はい」
呆然と下を向きながらも、はっきりとそう声に出した第1王子を、その場に居た者達が、様々な視線で見つめている。
そんな中、和也は唇だけで満足感を表現すると、静かにその場を去るのであった。
余談だが、後日国王からの使者が屋敷に来訪し、今回の一件での褒美を尋ねてきたが、和也は『この国に来たばかりの頃、1つ借りを作ったから、それで相殺する』と伝えて何も受け取らなかった。
但し、自分を何度も利用したサリーとコリーには、『ミカナ』の全支店における恒久免税権を要求したのは言うまでもない。
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