第13話



優月視点



あれから数日が経過して、僕の装備は万全に整っていた。

今の僕の装備がこれだ。


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終夜幻刀 天朧


レア度 : 神話級ミソロジー


幻想的な美しさを放つ刀。漆黒の刀身は僅かに光を反射し、刀身を朧気にさせている。見る者を魅了する刀。その儚い印象に反して、刀はとてつもない重量を秘める。


不壊 自動修復 切れ味上昇(超) 魔力伝導率上昇(超) 神気伝導率(超) 魔法付与効果上昇(超) 清潔維持 重量軽減 切れ味維持 


契約者 : 十六夜優月

刀との間で交わされた契約。契約者はこの刀をいつ、どこでも召喚可能であり、契約者でなければ武器の特性も発揮しない。さらに契約者以外が使用しようとすると、自動で契約者の元に戻る。

また、契約者が死亡した場合リセットされる。


スキル付加

・契約 : 刀と所持者の間で契約をする。

・幻想刀 : 刀身を幻のように消すことが可能。

・伸縮自在 : 刀身の長さを一瞬にして変化可能。

・至境 : 刀が到達できる最高の境地に至る。発動後特性、スキル全ての能力が格段に上昇。


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魔導銃 覇煉はれん陽刹ひせつ


レア度 : 神話級ミソロジー


白と赤の美しいマスケット銃。先端には短剣が付いており、銃剣となっている。魔導専用の銃で、魔法などは使えない。

ミノタウロスデビルの角、獅子王の爪、黒龍の黒爪、天使の羽、合成金属、真血、太陽石を使い、グリップには白虎と獅子王の毛皮を合成した革を使用している。

また、魔導の宝石の全種類を合成した宝石を内部に組み込んである。


不壊 魔導式発動速度上昇(超) 魔導式効果増幅(超) 魔導力上昇(超) 全魔導式対応 連射可能 切れ味上昇(大) 神気伝導率上昇(超) 魔導式補助


スキル付加

・形状変化:武器の形状を変化させることができる。

・照準補助:照準を定めるときにターゲットマーカーで補助をする。

・超長距離遠視:遠い場所でも正確に見ることができる。

陽炎ひえん:銃身に太陽の炎を纏わせ、一撃の威力を増大させる。


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龍天一式 夜想やそう


レア度 : 幻想級ファンタジー


黒龍の革と龍鱗から作られたコート。コードだが黒龍の防御力を受け継いでおり、相当な防御力を誇る。


耐久性上昇(超) 伸縮性上昇(大) 衝撃緩和(超) 対物対魔性上昇(超) 自動修復 清潔維持


スキル付加

・龍鱗:服の一部に超硬度の龍鱗を出現させられる。


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龍天一式 夜想


レア度 : 幻想級ファンタジー


黒龍の革と龍鱗から作られたボトムス。黒龍の防御力を受け継いでおり、相当な防御力を誇る。


耐久性上(超) 伸縮性上昇(超) 衝撃緩和(超) 自動修復 可動域拡大 


スキル付加

・龍鱗:服の一部に超硬度の龍鱗を出現させられる。


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龍天一式 夜翔やしょう


レア度 : 幻想級


黒龍の革と龍鱗から作られたブーツ。高い防御性に加えて、脚にフィットし、装着者は非常に軽く感じる。


耐久性上昇(超) 衝撃緩和(超) 脚力上昇(超) 自動修復 重量軽減 清潔維持


スキル付加

・空翔:飛ぶように空を移動可能。また、空を歩く、走るなどの行為も可能。


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龍天一式 夜宵やよい


レア度 : 幻想級


黒龍の革と龍鱗から作られた指貫グローブ。高い防御力や特性で手を保護し、着けている違和感を全く感じさせない。


自動修復 耐久性上昇(超) 魔力伝導率上昇(超) 感度上昇(超) 神気伝導率上昇(超)


スキル付加

・剛力:自身の力を上昇させる。


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魔封のブレスレット


レア度 : 伝説級レジェンダリー


魔力を貯蓄できるブレスレット。貯蓄できる量に限界はなく無制限に貯めることができる。また好きな時に貯めた魔力を使うことができ、貯めた本人でなくても使える。


現在貯蓄量 :


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夜天風やてんのかぜ


レア度 : 幻想級


夜天をベースにして、他の素材と真血を掛け合わせた黒と赤の混じり合ったバングル。


不壊 魔力伝導率上昇(超) 神気伝導率上昇(超)


スキル付加

夜喰やはみ:斬った相手の魔力を喰い自分のものとする。喰う量は傷の大きさ次第。

・魔蓄:魔法を一つ待機状態で保存できる。


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左耳ピアス

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天使の雫


レア度 : 幻想級


天使の羽、龍鱗、白虎の爪、神秘草、真血、ユニコーンの角から作られたピアス。


常時治癒(大) 常時魔力回復(超) 身体清潔維持 対アンデット(超) 魔力量上昇(中) 魔法発動速度上昇(超) 幻惑耐性(大) 光系統魔法増幅(大) 病気耐性上昇(超)


スキル付加

・神秘:所有者に幸運が訪れやすくなる。

・結界:光属性の結界を魔力消費で発動可能。

・毒物探知:毒物を探知して装着者に伝える。


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白虎革の眼帯(右目)


レア度 : 伝説級


白虎の革から作られた黒色の眼帯の布。右目全体を覆っている。

装着者に違和感を与えないようにできている。


耐久性上昇(大) 清潔維持 常時治癒(大) 病気耐性上昇(中)


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天朧は進化して神話級ミソロジーとなった。


左腕には手の甲に神紋があり。その人差し指に淡い橙色の薔薇の花の指輪を嵌めている。

また首には氷の結晶の形のネックレスを着けている。


その他のすべての装備は《錬金術》と《合成》スキルで作り上げた。お陰で《錬金術》のスキルレベルが物凄い勢いで上がった。


また、以前手に入れた魔導の宝石のことについて、ルドラから教えてもらっていたことを思い出したので、その力を使うために専用の銃を作った。


〈魔導〉とは魔力とは異なる力を使って発動する魔法のことだ。古代人が発見した魔導力に端を発する。魔導力は元々人体に宿っているものではなく、特別な物に宿っている。

それを人体に触れさせることで力を移し取ることができる。これにより、人体に魔導力専用の回路と器官ができる。ある意味人体改造と言っても良いだろう。


これで〈魔導〉を使う準備は整い、後は専用の術式を読み解くだけで魔導力を消費して使えるようになる。


術式は魔導が宿っていた物に込められており、それをインストールすることで術式を知り、使えるようになる。基本的に物に秘められている術式は一つか二つで、その術式を解析し、応用することで新たな術式を使えるようになる。


前に古代人が「魔神」により滅ぼされた話を読んだが、あの時古代人が五年間戦えたのは一部の者が魔力でもスキルでもない〈魔導〉が使えたことが理由だったらしい。


ともかく、僕は《天神ノ才》をフル活用してこの短期間で〈魔導〉の習得に成功し、使いこなすことができるようになったのだ。



(これで準備は万端だな。さて、それじゃあ行くか。)


僕はそう言って地上へと繋がる魔法陣に足を踏み入れ迷宮を出た。




そして瞬時に切り替わった視界に入ってきたのは、一体の炎を纏った巨大な鬼だった。


『焔鬼、だな。我が王。どうやら黒龍の消滅を感じ取ってこっちに来たようだ。』


『なるほど。』


こちらを向く焔鬼はやる気満々な雰囲気だった。


(そう言えば、一つだけ性能確認してないのがあったな。折角だし試すか。)


僕は天朧を抜刀して天に掲げる。


「 全てを染める漆黒よ

  絶望を齎す災禍の龍よ

  その力を解放し我が意志の下に集わせよ

  其は漆黒 其は暴食 其は憤怒

  喰らえ 怒れ 大罪を犯せ

  罪は円環を廻り 円環は罪を増幅させる

  其は我が身を滅ぼす罪となる

  然れども我が漆黒は其の罪すらも黒く染めよう

  漆黒よ 黒天を生み 天上にて怒り 神を貪れ

  龍装『ニーズヘッグ』 」


九節詠唱を完了させると同時に、僕を中心として漆黒の奔流が巻き起こる。そして、それが収まった後には漆黒に身を包み、漆黒に紅い筋が浮き上がった刀を手に持ち天に掲げる僕がいた。


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龍装 ニーズヘッグ


契約者 十六夜優月


能力

・龍気 : 龍固有の力。


・漆黒 : 龍気が変換した万能の漆黒を自由に操作できる。


貪食グラ : 全てを喰らい己の糧とする。自身が殺した相手の魂を喰らうと、相手の力を得ることができる。


憤怒イラ : 自身の力を何十倍にも膨れ上がらせる。強化倍数は怒りの深度により、発動後は狂化状態となり、狂化は怒りの深度によって変化する。


・龍属性魔法 : 龍固有の大威力の魔法を使える。



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これが龍装の能力だ。


「《漆黒》起動。」


刀から《漆黒》が湧き上がり、その存在感だけで焔鬼を威圧する。焔鬼は一瞬の怯えの後、怒りに身を任せて炎の波を放つ。


「グガァァァ!」


それに対して僕は静かに刀の切っ先を焔鬼に向けて《漆黒》の波を放つ。


黒と赤の攻防は一瞬で黒に軍配が上がり、呆気なく焔鬼を飲み込んで殺す。最後にその魂を全て『貪食』で食い尽くすと、戦闘時間一分もなく僕の圧勝で戦闘は終わった。

僕は龍装を解除して、焔鬼の核を回収すると天朧を納刀して待機状態に戻しておき余った白虎と獅子王の爪で作った即席の刀を佩く。


戦闘が終わるとともに、向こうから人の集団が来ているを察する。どうやら近くで戦闘を見ていたらしい。


その集団は正に騎士団といった装備をしていた。その中から一人物凄い美人の女性が前に進み出る。


「こんにちは。我々はオーセリア王国直属第二騎士団の者だ。そして私はこの騎士団の団長をしているオーセリア王国第一王女エレオノーラ・フォン・オーセリアという。

君にいくつか質問をしたいのだが良いだろうか?」


その美女は丁寧な言葉で僕に話しかけてきた。それにしてもまさかあの『姫騎士』と会うとは思わなかった。


『姫騎士』

オーセリア王国第一王女の異名だ。第一王女は王国一の美女と名高いだけでなく、その剣の腕は超一流であり、王国の中でも一二を争う強さらしい。そしてその強さから民衆が彼女につけた異名が『姫騎士』だ。


彼女は超人気でその噂はカナンでもよく耳にしていたため知っていた。


「初めまして。ユヅキ・イザヨイと申します。あの名高い『姫騎士』様に会えた光栄に嬉しく思います。質問の件に関しましては、勿論構いません。私の情報が少しでも役に立つのなら幸いです。」


僕はここは下手に出て、敵対しないように注意する。流石にこの世界の大国相手は勘弁被るのだ。


こうして、僕はその後彼女の質問に出来る限り真実を答え、隠したいところは、嘘を感知される可能性もあるので、上手い言い回しで避けることで質問を一つずつ丁寧に捌いていった。


それにしても物凄い美女だ。流石に王国一と言われるだけのことはある。

サラサラで日に照らされて黄金に輝く金髪をポニーテールにしており、瞳は透き通った碧眼。陶器のような白い肌、引き締まったプロポーション。そして豊満な胸。完璧と言える容姿だった。



僕は彼女と会話しながら、情報を得ていた。スキル、レベルなどを鑑定しながら、《真実看破》で嘘を見破り真実を知る。


そうして、その後僕は龍討伐の英雄として国に招かれ、国の協力のもと龍討伐を行っていくのだった。



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こうして終わりへのカウントダウンは加速する。もう誰も取り返しのつかないところまでカウントは進み、後はもう前に進むしかない。


そして世界は終わりへの道を今もまた一歩歩んだのだった…


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    ──第三節 漆黒の龍 完──



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これで第3節は完結となります。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

第4節の準備のため、二週間ほど空けてから再開させていただきます。

今後も拙作をよろしくお願いします!

               ソラリオン

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