第11話




優月視点



(ふぅ。これでひと段落ついたな。さてとアイテムの確認といくか。)



スキル発動 看破



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マジックカード《空間》


レア度 : 伝説級


空間属性魔法のマジックカード。使用することで空間属性魔法を覚えることができる。ただし、一度しか使用できない。


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アルデビス王の遺産


レア度 : 特級


アルデビス王の残した遺産が入っている。


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ドロップアイテムはマジックカードと小型のキューブであった。


マジックカードはスキルカード同様で魔法を覚えることができる。


キューブは恐らく中が空間拡張により広くなっているのだろう。小型アイテムボックスといったところか。


僕は早速マジックカードを使用する。マジックカードは光の粒子となり、僕に吸い込まれる。



《スキル空間属性魔法を獲得しました。》



それと同時にその使い方を理解する。


・空間属性魔法 : 空間に干渉する魔法。


ただそれだけだが、できることは多く強力な魔法である。



(さてとドロップアイテムも確認したことだし奥に進むか。)



僕はアイテムボックスにキューブを入れ、玉座の後ろにある扉を開けて奥に進む。扉の向こうは廊下になっていた。曲がり角は一切なく、部屋もない。


暫く廊下を歩いていると目の前に扉があることに気づく。僕は躊躇なくその扉を開けて中に入る。するとそこは大広間となっており、その中央に階段が存在していた。



(今日はここに泊まるか。準備が終わったら一応ステータスは見ておくか。後魔力の訓練も。)



僕は野営の準備を整えたのち着ていた服と自分の体を洗っていく。



(この服も靴もグローブもそろそろダメになりそうだな。この頃、地球にいた時よりも激しい戦いをしているから仕方ないんだけど。)



僕は洗い終わり服を乾かしている傍で簡素な夕飯を食べて、魔力の訓練を先に行う。



(段々この訓練にも慣れてきたな。使用時間も短くなっているし。)



訓練が終了し、ステータスの確認に移る。



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名前 : ユヅキ イザヨイ

年齢 : 13

性別 : 男

種族 : 人族

職業 :

Lv : 19

魔力量 :3790 /3790

魔力純度 : 3790

魔力強度 : 3790

技量ランク : AA


スキル : アイテムボックスlv.6 銃術lv.8 体術lv.9 瞑想lv.8 魔力回復lv.5 空間属性魔法lv.1


マスタースキル : 剣王lv.10 感知lv.8 看破lv8

魔力支配lv.10 身体強化lv.9 明鏡止水lv.10


ユニークスキル : 神才 暗絶殺 支配ノ瞳lv.5 増幅


称号 : 神童 異世界の英雄 神殺し 死神 絶影 支配者 スケルトン殲滅者 王殺し



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称号


スケルトン殲滅者 : 数多くのスケルトンを殲滅したもの。

スケルトン系との戦闘時全能力上昇(小)



王殺し : 王を殺した者。

王との戦闘時全能力上昇(小)



新しく称号が増えていた。どちらも効果は微妙だが、無いよりはマシだろう。

レベルやスキルレベルもしっかりと上昇しており身体能力も上がっているのが確認できた。



(さて、ステータスも確認したことだし、明日に備えて寝るか。)



僕は早々にステータスの確認を切り上げて就寝する。



*********



翌日…

野営道具を片付け、装備を整えたのち階段を降りていく。



階段を降りた先はいきなりボス部屋だった。目の前には重厚な雰囲気を感じる扉が佇んでいる。



(地球とは方式が違うのか。ここではボスの連続など当たり前ってわけか。まぁ、無駄な消耗をしないのは助かるな。)



僕は《感知》で中の様子を感知しようとするが、《感知》が通じなかった。



(やはりボス部屋の中は無理か。《把握》は中でゆっくりと進めていくか。)



僕は事前に《把握》ができないと分かり、刀を抜刀して扉を開けて中に入る。



中は大きな広間になっており、頭上には月があった。天井は月や星々が輝き、それが照明代わりになって広間を照らしていた。



(ここのテーマは夜、月下の間といったところか。それにしてもボスはどこだ?まだ出現していないのか?)



僕がボスを探していると不意に広間の中心に魔法陣が出現する。魔法陣は次第に輝きを増し、一際大きく光ると魔法陣が消える。



魔法陣が消えた後にいたのは、王者の風格を漂わせる真っ白な虎であった。


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