プロット(最終バージョン)第三章の前半

■第三章


■月乃でアモーレ確保1

まずは、月乃をデートへ誘うことになった。

催眠術をかけ、どうすればデートへ来てくれるかを尋ねる。

月乃「普通に誘えば行く」

明久「香芝さんパターンだろ。普通に誘ったら拒絶するパターンだろ」

月乃「恥ずかしいから一度は断るけど、それでも誘ってくれたら行く」

明久「一度は断るのかよ……。まあいいや。それで、どこに行きたい?」

月乃「ボウリング」

明久「穴を掘るほうか、ボールを放るほうか、どっちだ?」

イプ「穴を掘るほうなわけないじゃろ!」

月乃「ボールを放るほう。久しぶりに一緒に行きたい」

明久「そういや、昔、月乃の家族と一緒にいったっけか」

あの頃は母も生きていたなぁ、と思い出す。

月乃「あのときのボウリング、楽しかった」

明久「お前、素直なら可愛いのになぁ……」

月乃「わたしは素直じゃなくても可愛い」

明久「自己評価が高すぎるからな」

そういうわけで催眠を解除し、普通にデートへ誘ってみる。

明久「デート行こうぜ! 場所はボウリング場!」

月乃「は? 何言ってんの? 頭おかしくなった?」

明久「デート行こうぜ!! ボウリングと言っても、ボールを投げるほうだぜ!」強気に押してみる。

月乃「……ふん。そんなに行きたいんだ。デート」

明久「デート行こうぜ!!!」

月乃「……良いけど。べつに。行ってあげても。あんたがそこまで言うなら」

二人でデートをする。ボウリング場へ向かう。

ストライクが出たときに、さりげなくハイタッチを決め、アモーレを稼ぐ。

明久「手とか繋いで帰るか?」

月乃「は? 何行ってんの?」

明久「手とか繋いで帰りたいんだが?」

月乃「……そんなに繋ぎたいの?」

明久「手を繋いで帰るのはどうだ?」

月乃「……良いけど」

月乃は押しに弱いということを学習しているため、手を繋いで帰ることに成功する。

催眠術を使わない状態でも成功したのだ、と自信を持つ。

しかし、帰り際に、月乃と手を繋いでいるところを香芝早織に見られてしまう……。


■明久を避ける早織

明久が香芝早織に学校で挨拶をしようとしても、めちゃくちゃ避けられてしまう。

話しかけようとすると逃げていく。

イプ「うむ。普通に嫌われておるな」

明久「どうすりゃ良いんだ……」

イプ「そりゃ、お主のことを少し気になっていたところで、他の女子と親しくしている姿を見てしまったわけじゃ。どうしようもないじゃろ」

明久「どうにかしてくれよ!」

イプ「ひとまず、香芝に無理にでも催眠をかけて、なんとか対処法を探るのはどうじゃ?」

そういうわけで、明久は不意をついて香芝早織に催眠をかける。

明久「なんで避けてるんだ?」

早織「最近、浅見くんのことが少し気になってた。西條さんとデートをしているのを見て、ショックだった」

明久「……それって、俺のことが好きだってことか?」

早織「好きだ、は違う。好きだった」

明久「過去形かよ! いまは?」

早織「わたしの心をもてあそんだ最低クズ野郎。死ねば良いのに」

イプ「同意じゃ」

明久「お前が同意してどうする! このままだとアモーレが貯まらないぞ!」

イプ「香芝のことは潔く諦めて、西條との関係を深めていくのはどうじゃ? 西條も可愛いじゃろ」

明久「まあ、たしかに月乃、顔は悪くないけどさぁ。胸がさぁ」

その瞬間、香芝早織に頬を叩かれる。

明久「なんで叩くんだよ!」

早織「わたしには胸目当てで近づいてきたと言われたように感じたから」

明久「胸だけじゃねえ! 尻とか太ももとか、手汗をかきがちなところも好きだ!」

さらに叩かれる明久だった……。


■アモーレのために月乃に催眠をかける

イプノスが巨大赤竜の接近を感知。

ひとまず、香芝早織の件は後回しにすることに決まる。

アモーレを貯めるために、今度はさらに一歩先へ進むことに。

明久「しかし、さらに一歩先と言われてもなぁ。月乃を全裸にして俺の部屋で飼うとかか?」

イプ「さらりと外道なことを言うのう……もっと普通の意見が言えんのか」

明久「月乃の蒸れたニーソックスを鍋に入れて食べるとかか?」と、あえて変なことを言ってみる明久。

イプ「それはさすがにウケを狙いすぎじゃ」

もはや突っ込んでくれなくなったイプノスだった。

イプ「日本には、裸のつきあいという言葉があるじゃろ? それをやってみてはどうじゃ?」

明久「つまり、その、あの、男が女に、あれを入れる、みたいな……」

イプ「お主に性行為は早いわ。風呂へ入るのはどうか、という提案じゃ」

明久「風呂なぁ。小さな頃は一緒に入ってたけどなぁ」

イプ「大人になってからは、ないのじゃろ?」

明久「また急性アモーレ中毒になったりしねえか?」

イプ「西條との親密度は上昇しておるはずじゃ。お主も、西條と遊びに行ったり、手を繋いだりを繰り返しておるから、それなりに精神力が鍛えられておる。性交や口淫をしなければ大丈夫じゃろ。軽いペッティング程度なら大丈夫かもしれん。失敗したら命を落とすがの」

明久「まったくもって大丈夫じゃねえだろ!」

そういうわけで、月乃に催眠をかけて、一緒に風呂へ入ることになった。

月乃はタオルで体を隠している。

緊張して、あまり体を見られない明久。

イプ「おお。良い感じでアモーレが貯まっておるわ」

明久「黙ってろ……」

一緒に浴槽へ。会話がつづかず、気まずい雰囲気である。

明久「その、なんていうか……お前、あんまり成長してないよな」

月乃が振り向いて平手を打とうとするが、それを読んで体をしっかり押さえている明久。

明久「ふはは。貴様の攻撃は見切った……」

その後、風呂で体を洗ってもらうイベントなどが発生。

再び一緒にお風呂へ入っているときに、明久は勃起してしまう。

明久「なあ、これ、俺の精神力が育ってるから、勃起しても大丈夫なんだよな?」

イプ「うーむ。まずいのう。精神の成長が足りておらんかったようじゃ」

明久「早く言えよ!」

勃起した性器が、月乃の体(お尻)に触れることで、急性アモーレ中毒になってしまう。

明久(……触れる程度なら大丈夫だって言ってたよな)

イプ「しかし、いままでのお主なら、死んでおったところじゃ。急性アモーレ中毒の初期症状で済んだのは、お主が成長していることの証左でもある。西條には事後催眠をかけておく。お主はこの場から逃げるのじゃ!」

イプノスの催眠能力により、月乃がぼうっとしている。

イプノスは、明久の家で、ひとりで風呂に入っていた、と西條に認識させる。

明久は頭痛をこらえつつ、風呂場から這い出る。

足を拭くマットで股間を隠しつつ、脱衣所のドアを閉めようとするが……。

イプ「あ、まずい。間に合わんかったわ」

月乃が意識を取り戻す。周囲をきょろきょろと見回す。

脱衣所のドアが完全に閉まりきっていなかった。

月乃は体を手で隠しつつ近づいてくる。

月乃「……最低」

明久「いや待て。ひとつ言わせてくれ。これは事故だ」

月乃「事故? 2階の窓から落下事故で死にたいって?」

明久「都合の良いように解釈するな! あと、それは事故じゃなくて事件だからな!」

月乃「この、変態!」

明久は頭を踏まれる。

頭痛がひどくなり、抵抗できない。

意識を失いそうになる。

月乃「え? ちょっと。なんで抵抗しないの? もう……」

月乃に介抱される明久。

月乃は、さっと下着だけ着て、明久をリビングのソファへ移動させる。

明久をソファに寝かせながら、月乃は傍で見守ってくれていた。

明久も下着だけは、なんとか自分ではいた。

月乃「わたしが魅力的なのはわかるけど、覗きとか、最低」

明久「昔もさ、こんなことあったよな」

月乃「……あったっけ?」

明久「ほら、小学生の高学年になってから、俺と月乃って風呂に入らなくなったじゃん。

母さんと月乃が入ってるのがわかって、なんかさびしくて、俺も入りたくてさ。

そしたら、母さんにめっちゃ叱られて……。

あんときさ、悪かったよ。お前、泣いてたもんな」

月乃「……恥ずかしかったから」

明久「あの頃から、あんまり胸は成長してないみたいだが……」

月乃「今度こそ本当に怒るよ?」

明久「本当もなにも、さっきも普通に怒ってただろ……って、いたた……」

頭を押さえる明久。

月乃「本当に大丈夫?」

明久「ちょっと横になってれば治る……と思う。」

月乃「本当の本当に大丈夫? 救急車とか呼ばなくて良い?」

明久「大丈夫だって。心配しすぎだ」

月乃「でも、立夏さんは……」

明久「ああ……」

浅見立夏、つまり明久の母親は風呂上がりに気分が悪いといって寝ていた。

その後、脳梗塞で、還らぬ人となったのである。

月乃「明久が死んだら嫌だよ……」

明久「俺は死なん。……たぶん」

巨大赤竜に殺される、という可能性が脳裏をよぎった。

月乃「あのとき……立夏さんが倒れたとき、救急車を呼んでおけばって、何度も思った」

明久「俺もさ」

月乃「それから明久は、家のことを、なんでも自分ひとりでやろうとしたでしょ?

   わたしが料理をつくりに行ったら、自分でできるからって怒ったの、覚えてる?」

明久「すまん。意地を張ってたんだ。

   母さんが死んでから、月乃に同情されたりするのが、辛くてさ。

   母さんがいなくても、俺ひとりで、ちゃんとできるって証明したくて」

明久は、それ以来、他人との関係を断ってしまったのだった。

誰かに同情されるのが嫌で。

友達とも、月乃とも、距離を置いた。

放っておいてほしかったのだ。

それから、明久は、ずっと苦しんでいた。

その苦しみから解放されたのは、イプノスが来て、催眠能力を得てからだ。

催眠能力を使うことで、他人ともう一度向き合うようになれた。

明久(俺は……本当は、また、誰かと話したりしたかったんだな)

月乃「あんた、香芝さんのこと好きでしょ」

明久「話変わるけど、お前って、良い女だよな」

月乃「話を逸らさないで。香芝さんのこと、好きでしょ?」

明久「……好きじゃねえよ?」なぜか疑問形になってしまった。

月乃「嘘ばっかり。香芝さんとデートしてたでしょ」

明久「なぜそれを……」

月乃「わたしと、二股かけようとしてた?」

明久「いや、なんというか、説明が難しいのだが、いろいろ事情があってだな」

月乃「ま、あんたが香芝さんのことを好きなのは、よくわかったからさ。頑張りなよ。

そういうわけで、今後、わたしに話しかけないように」

明久「なんでだよ。急すぎるだろ」

月乃「二股なんてダメに決まってるじゃん。ちゃんと、香芝さん一筋で頑張りなよ。

   あんたなら大丈夫。わたしが保証する。頑張れ」

明久「待てよ……」

月乃「待たない。今後、わたしに話しかけてきたら怒るから」


その翌日から、月乃にも香芝早織にも避けられる明久。

いまさら、新しい人からアモーレを得るわけにもいかない。

そして、うまくアモーレを貯められないまま1日が終わり……。


---

本文では、もうちょっとシリアス寄りになっていましたね。

月乃とのデートも2章に入っていたと思います。

やはり、このあたりから本文と乖離していますね。

---

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る